お子様が中3になり、初めての模試が近づいてきましたね。模試ではしっかりと対策をして、志望校のA判定を取って欲しいところです。
でも、模試で高得点を取るためにはどんな対策をすればいいのか分からないという方は多いのではないでしょうか?塾では模試の申し込みをしてくれるけど、あとは「受けてきてね」と言われるだけというところも。
効果的な対策法を知りたがっていると思いますが、実際には模試前の特別な対策はあまり必要ありません。いつも通りの勉強をしながら模試を受けてきてもらえればなと思います。それより模試は受けた後の振り返りと復習が大切です。
そこで今回は、
- 模試の特徴
- 模試に向けた特別な対策が必要じゃない理由
- 模試前の勉強法
- 模試を受けた後にして欲しいこと
についてお話しします。この記事を読むことで、模試前になにをすればいいのかをばっちり知ることができますよ!初めて受ける方に向けて、「模試とは?」ということからお話しするので、お子様の模試前で勉強の仕方が気になる方はぜひ見ていってくださいね。
Contents
そもそも模試ってどんなテスト?
模試とは模擬試験の略ですが、何の模擬かというともちろん高校入試です。高校入試に似た形式のテストを受け、今の学力を評価することのできるテストが模試になります。
これからの対策を考えていく上で、まず模試がどのような特徴を持つテストなのかを知っておかなければなりません。
普段中学で受けている定期テストと高校入試を真似た模試の違いは大きく2つあります。テスト範囲と時間制限です。これから高校入試に向けた勉強をしていく上で重要なポイントですので必ず押さえておいてくださいね。
定期テスト | 模試 | |
出題範囲 | 狭い | 広い |
時間制限 | 緩い (余裕がある) | 厳しい(余裕がない) |
模試の特徴1:テスト範囲が広い
模試での出題範囲は、これまで勉強してきた全範囲。中3の夏に受けるのなら、中1~中3の1学期までの全ての内容になります。
その学期に勉強した内容しか出題されない定期テストに比べると、莫大に広い範囲です。そのため、直前にテスト範囲全てを詰め込むことは不可能です。
模試の特徴2:時間制限が厳しい
模試は50分という限られた時間で多くの問題を解かなければならず、時間に追われるテストになります。
定期テストは比較的時間を気にせず解ける、時間制限の緩いテストだったのと比較して大きな違いです。
定期テストは知っていることであれば解けるというテストでしたが、模試は知っていても時間がなければ解けないというテストです。知識だけでなく、時間配分の能力が非常に重要になってきます。
中学生の模試対策は必要ありません
私は模試前に対策をする必要はないと思っています。
大切な模試の前なのに、対策をしなくていいの?
それには次のような2つの理由があるからです。
1.模試は本来の学力を測るためにある
模試はあくまでその時点でのお子様の自然な学力を測るためのものであり、模試の結果を志望校決めに活用するためには、対策をし過ぎずにありのままの学力を発揮するべきです。
仮に、模試の対策をばっちりして学力以上の成績が取れたとしましょう。
その模試でA判定が出たとしても、その判定は有用なのでしょうか?
対策をし過ぎて本来の学力以上の結果を出してしまうと、逆に誤った判定が出てしまい、入試本番ではA判定の高校にも落ちてしまうということも。
模試の目的は、今の学力を客観的に評価して、志望校決めや今後の勉強に活かすことです。模試で良い成績を取ると精神的に楽になるので、良い成績を取って欲しいという気持ちはよく分かります。
しかし、模試で良い成績を取ることを目的にしてしまうと、模試本来の目的が失われ無価値なものになってしまいます。
そのため、特別な対策(過去問を何年分も解いて傾向を分析するなど)をせずに受けてきて欲しいと思います。
2.対策してもほとんど効果がないから
2つ目の理由は、直前に対策をしても効果があまりないからです。
模試のテスト範囲は広く、模試の数日前から勉強をしたところで勉強した範囲が出題される確率は低いです。定期テストは範囲が狭いので前日に詰め込めばどうにかなりますが、模試はそうはいきません。
模試では、これまでしてきた全ての勉強の成果が問われます。
直前に悪あがきをしても時間の無駄になってしまうので、いつも通りの勉強を続けて欲しいと思います。
中学の模試で高得点を取るためには?
じゃあもうどうしようもないの?
私は模試前に特別な対策は必要ないとは言いましたが、普段から高校入試や模試で高得点を取れるような勉強をしておくことで特別な対策をしなくとも良い成績を残すことは可能です。
それは
基礎問題を確実に正解する
ことです。
模試では難しい発展問題が重要なんじゃないの?
模試や高校入試では定期テストと違って難しい発展問題が重要だと考えられています。しかし、それは全くの間違いです。
模試や高校入試では難しい発展問題も出題されますが、半分以上は簡単な基礎問題です。
発展問題は難しいのでみんな解けません。そのため、残りの基礎問題をどれだけ正解できるかで差がつくのです。基礎問題をほとんど正解できればそれだけで平均点は超え、良い成績を確保できます。
このことを意識しながら普段の勉強をしていけば、模試でも良い点数を取ることができますよ!
中学生の模試前にするべき勉強
基礎問題が重要なのは分かったけど、具体的にどんな勉強をすればいいの?
基礎問題を正解できるようになるためには、とにかく復習をしましょう。
忘れた範囲、苦手な範囲はどこ?
定期テストでは解けていたけど、今は自信がない範囲がたくさんありますよね。単に忘れただけだったり、もともと苦手な範囲だったり。
基礎問題を完璧に解ける自信がない範囲は全て復習を行いましょう。これは模試前だけに特別行うわけではなく、高校受験に向けて普段から行ってください。
問題集を解きなおす
苦手な範囲の定期テスト対策をもう1回やり直すイメージで勉強を進めます。
定期テスト対策で使った問題集をもう1度解きなおしましょう。
中学生の模試後の勉強法
模試は受けて終わりではなく、受けた後が1番重要です。まだ模試を受ける前だと思いますが、受けた後・結果表が返ってきた時にはこれからお話しすることをすることで、模試の効果を何倍にも増やすことができますよ!
1.自分の学力の分析
まず行って欲しいのが学力の分析です。今回の模試の結果から
- 得意な教科、苦手な教科
- 教科ごとの得意な範囲、苦手な範囲
- 時間配分
などなど、様々な情報を得ることができます。
受けて終わるのではなく、模試の結果と真摯に向き合って、現在の状況を把握しましょう。
2.これからの勉強方針を考える
現在の学力の状況が分かったら、それに合わせてこれからどんな勉強をしていくべきか考えましょう。
苦手をつぶすことで点数は大きく上がります。今回の模試で知った弱点をもとに、これから何の勉強をするかを考えて下さいね。
3.志望校を考える
合格判定や偏差値をもとにして、実際に受ける志望校のことも考えましょう。
模試の結果と志望校については下の記事でお話ししているので、そちらを見てみてみて下さいね!
まとめ
今回は中学生の模試前の勉強法を中心に、模試関する様々なことをお話ししました。
- 模試対策をする必要はない
- 苦手な範囲の復習をしよう
模試については情報も少なく、イマイチ分からないことが多いのではないでしょうか。
こちらの記事で、高校受験に向けた模試についてまとめているのでぜひ見てみてくださいね!
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しかし、そういった実戦的なコツは塾では教えてくれません。
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