高校受験が近づいてくると、模試を受け始めなければいけません。「そろそろ模試を受けないと」と思われている方も多いことだと思います。
でも模試って
- いつから受ければいいのか
- 沢山ある中からどの模試を受ければいいのか
- 受けた後はどうすば良いのか
- そもそも模試ってどういうものなのか
よく分からない方が多いと思います。初めての子供の高校受験を迎える方は特によく分かりませんよね。
そこで今回は高校受験を控えた子供を持つ方に向けて、高校受験の模試について
- そもそも模試とは何なのか
- 模試の種類と選び方
- 受ける時期と回数
- 模試の申し込み方
- 模試の受け方
- 模試を受けた後の結果の見方
- 志望校の決め方
など、知っておくべきことを全て解説します。
この記事を読み終わると、模試について一切の不安がなくなって、これからどのように模試を受けていけばいいかの見通しが立ちますよ!
そもそも模試とは
模試とは?
模試とは、模擬試験の略です。
高校や大学などの会場で受ける、学力を客観的に判断するためのテストが模試です。
模試ではテストの結果から、偏差値や志望校の合格判定が出され、それをもとに志望校を考えていきます。
どうして模試を受けるのか
どうして中3生は皆、模試を受けるのか?その理由は3つあります。
1.志望校の合格判定を知るため
模試では、テストの結果から「今のまま受験を迎えれば○○%で合格します」という合格判定が出ます。
A判定やC判定と言われるものがこの合格判定です。
志望校を決める上ではこの合格判定が非常に参考になります。受かりそうか、落ちそうかを知るために受験までには何度か模試を受けておかなければいけません。
2.現在の学力を知るため
模試には、現在の学力を客観的に知るという目的もあります。
模試を受けると自分はどこが得意で、どこが苦手なのかを客観的に知ることができます。自分では英語が得意だとか、数学が苦手だとか思っていても客観的に見れば全然違うことも。
自分の学力を正しく知ることで、これからの勉強に役立たせることができます。
模試でしか客観的に判断することはできません。そのため、模試はできれば受けなければいけません。
3.本番の入試の練習
本番の入試では外部の会場で、限られた時間で、初めて見る問題を解くことになります。そういった環境で高得点を取るためには学力だけでなく、時間配分や問題を解く順番、緊張に対する対処法なども重要になってきます。
模試は、そういった入試本番の練習を行える数少ない機会です。
模試の種類と選び方
模試を受けようとしたけど、たくさん種類が合ってどれを受けるべきか分からない。
模試と言っても非常に多くの模試があります。特に首都圏は何十個も模試があり非常に紛らわしいですよね。
たくさんある模試ですが、
- 模試の種類
- 模試の難易度
などから分類することができ、お子様の学力や目的に合わせて受けることでさらに効果が増します。
そこで次に模試の種類と選び方についてお話しします。
模試の種類
模試には大きく分けて2つの種類があります。
- 学力を測る模試
- 志望校別に特化した模試
それぞれどのようなものか説明していきますね。
学力を測る模試
変な言い方をしましたが、要するに普通の模試です。次に紹介する志望校別に特化した模試ではないものと覚えてください。
とりあえず受けるのはこっち!
志望校別に特化した模試
こちらの模試は、志望校の入試問題によく似たテストを受けて合格判定を出すという模試です。
例
都立そっくり模試
私立模試
○○高校模試
こちらの模試は、志望校の入試問題にそっくりのテストで評価をするのでより正確に合格判定が出やすいです。
ただ、特化した模試であるのでその高校の合格判定しか知ることができません。(都立そっくり模試なら都立高校だけ)
志望校が決まってきたらこっちも受けてみよう!
模試を選ぶポイントは2つ!
模試を選ぶポイントは次の2つです。
模試の種類から選ぶ
まず模試の今お話しした模試の種類から受けるものを選んでみましょう。
基本的に、受けるのは普通の模試だけで構いません。
志望校が絞れてきて、より本番に近い形式でテストを受けたい!と思ってきたら志望校別の模試も受けてみましょう。
模試の難しさから選ぶ
次に考えて欲しいのは模試の難しさです。
模試には難易度があり、学力に合った模試を受けることでより正確な評価を得られます。(難しい模試を学力が低い子が受けても1問も正解できない。簡単な模試を学力が高い子が受けても簡単すぎて参考にならない。)
受ける前に、模試の難易度を調べてみてくださいね!
具体的にお勧めの模試
上位校を狙う子は、駿台模試がポピュラーで、お勧めします。都内ではSAPIX模試や受験校別の模試などもありますが、駿台模試が断トツで受験者数が多いのでお勧めです。
上位校を狙わないなら上で挙げた模試は避けて、受けやすい模試を受けることをお勧めします。
首都圏なら、VもぎかWもぎ。どちらでも構いません。
模試を受ける時期と回数
模試はいつから、何回受ければいいの?
では模試はいつから何回受ければいいのでしょうか?
お勧めは、8月と12月に1回づつ。それに加えていくつか受けると良いでしょう。
受ける時期と回数についてもう少し詳しくお話しします。
受けるのは3年生の8月以降
高校受験のための模試を受けるのは3年生の8月以降で大丈夫です。それは8月以降の模試の結果が正確で、今後の参考になるからです。理由は2つあります。
中学全範囲の勉強を終えるのが夏休みごろだから
理由の1つは、中学全範囲において一定の学力をつけられるのが夏期講習を終えた8月になるからです。入試に近い形式のテストを受けるに十分な学力がつくのがやっと8月ごろになります。
塾に通って進学校を狙う子でも中学校全範囲の勉強を終えるのは6月ごろです。ようやく中学全範囲でそれなりの学力がついたといえるのは、夏休みに復習や演習を積んだ後になります。
実際に8月より前では、3年生で教えられる一部の範囲を除いて出題がされます。
受験者数は8月から増えるから
受験者数が多いほど正確な判定が出るのですが、上で話したような理由もあってか、8月以降から模試を受ける人数が増えてきます。
特に8月の模試は最も受験者数が多くなるのでぜひ受けてみましょう。
7月以前も雰囲気を感じるために受けてもいい
7月以前に模試を受ける目的は、合格判定というよりも模試の雰囲気に慣れるためです。確かに雰囲気に慣れるために早い段階で受けてもいいと思いますが、その結果はあまり参考にならないということは気に留めておいてくださいね!
何回受ければいいの?
最低でも模試までに同じ模試を2回は受けておきたいです。
ということで最低でも普通の模試を2回は受けておきましょう。
受ける時期でお勧めなのは8月と12月。受験者が多くなるその時期がお勧めです。ただし、12月に受けた模試が返ってくるのが遅くて、中学校に提出する志望調査書に間に合わない場合は11月に受けましょう。
後はプラスして受ける
それ以上の模試は絶対に受ける必要はありませんが、志望校別の模試を受けたい方はそちらも是非受けて見てください。
受けすぎは良くないので、月1回くらいを目安に申し込みましょう。
模試は8月と12月(11月)に普通の模試を受けるのがお勧め!
模試の申し込み方
模試はどうやって申し込めばいいの?
模試の申し込み方は
- 中学を通して申し込む方法
- 塾を通して申し込む方法
- 個人で申し込む方法
の3つがあります。大きな模試だと中学や塾から申し込めます。
中学や塾を通して申し込むと、安くなったり、答案の返却が早くなったりしますので一度中学や塾の方に聞いてみて、取り扱っていなかったら個人で申し込みましょう。
模試の受け方
せっかく受ける模試ですから最大限効果的に活用するためにはただ受けるだけではいけません。ではどのように模試を受けるべきなのか?そのポイントをお話しします。
本番を意識して受けよう
模試は本番の入試の練習なのですから、本番を意識して同じように受けることが大切です。
例えば、本番と同じように1点でも多く点を取ることを目指したり、時間が許す限り見直しをしたりするようにしましょう。
本番のように受けることで見えてくるミスがあります。必ず本番の入試だと思って受けるようにしましょう。
あらかじめ模試の解き方を考えていく
本番のように受けるのですから、自分の中で戦略を立てて試験に臨むようにしましょう。
時間配分であったり、どの教科で良い点数を取るだとか、どの教科はあまり点数を取らなくていいといったことを自分なりに考えて模試に臨みましょう。
どういったことを考えて試験に臨むべきかは下の記事の後半でお話ししています。参考にしてくださいね。
模試を受けた後の活用法
結果が返ってきた!でも、どうすれば?
模試は結果が返ってきてからが本番です。模試の結果は2週間から遅くとも1か月後までには返却されます。
結果表を使ってやるべきことは2つです。それは
- 今の学力の分析
- 志望校を絞る
必ずどちらも時間をかけて行うようにして下さい。
今の学力を分析する
ただ漠然と偏差値や合格判定を眺めるのではなく、詳細に結果を分析してこれからの勉強に活かしましょう。
分析のやり方はこちらの記事で紹介しています。これをやらないと模試を受けた意味が半減してしまうので必ずやるようにしてください。
模試の合格判定、偏差値から志望校を絞る
合格判定や偏差値から志望校を絞っていきます。
それぞれ長くなるので次の記事で志望校の選び方を解説しています。誤解している方も非常に多いので、必ず目を通してくださいね!
必ずしもA判定=受かる、E判定=落ちるというわけではない
A判定は合格確率8割以上、E判定は2割未満なのでほぼ合否は決まったようなものに思えるかもしれません。
しかし、それは少し間違いです。模試の判定も大切ですが、模試を受けた後の頑張りによって合格できるかは決まってきます。
合格確率8割というのは受験したら8割の可能性で受かるというわけでなく、模試後に勉強を重ねた結果、学力が伸びた上位8割の人が受かるということです。
合格判定というのは、模試を受けた時点での学力をもとに出されます。その後みんな受験まで沢山勉強します。学力が伸びる子もいれば伸びない子もいます。合格確率が8割だったとすると、学力が伸びた8割に入れば合格できますし、学力が伸びなかった下位2割に入ればA判定でも不合格になります。
A判定を貰って安心するのもいいですが、あまり勉強をサボらないように注意しましょうね。
まとめ
今回は高校受験の模試についてお話ししました。模試がどういったものか分かっていただけたでしょうか?
模試は志望校を絞ったり、現在の学力を把握するために受けます。模試はたくさんありますが、特に上位校を狙う子は駿台模試などの難関向けの模試を受けるようにしましょう。
また、模試は受けて終わりではなく、受けた後に結果を分析してこれからの勉強に活かすことが大切です。模試を効果的に使って、合格を近づけましょう。
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塾だけで合格できますか?
家庭教師としてこれまで指導してきた子を全員志望校に合格させてきました。
受験で志望校に合格するためには、お子様とご両親が正しい考え方で長期的な戦略を立てること、そして入試で1点でも多く点数を取るためのテクニックを身につけることが大切です。
しかし、そういった実戦的なコツは塾では教えてくれません。
塾に通って言われるまま勉強をするだけでお子様は志望校に合格できそうですか?
対策講座でお教えする全ての内容は今のままでは届かないワンランク上の志望校への合格を後押しするでしょう。
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