高校の受験情報を見ていたら、「調査書点」という単語が沢山出てきたけど、調査書点って何?
高校受験の入試の情報を調べていると、「調査書点」という単語が良く出てきます。この調査書点って何?と疑問に思われた方も多いのではないでしょうか?
調査書点は高校入試、主に公立高校での合否判定に使われる点数で、中学校の成績表などから計算されます。
それって「内申点」と何が違うの?
調査書点と内申点は似ているものですが、微妙に違います。
そこで今回は、
- 「調査書」「調査書点」とは何なのか?
- 内申点との違いは?
と言うことを解説します。少し紛らわしいですが、1度しっかり理解して欲しいので最後まで読んでみてくださいね!
調査書とは中学が高校に送る書類
調査書とは、高校受験の際に中学校が受験する高校に提出する書類のことです。受験までの「出願」という手続きでは、中学校が作成するこの調査書とご家庭で作成した書類を提出します。
調査書の内容は主に次の2つです。
中学での成績
調査書には、中学校での成績が書いてあります。
地域によっては1年生から3年生までの全ての成績が載っていますし、3年生だけの成績が載っていることもあります。
この調査書に書かれた成績から内申点を計算し、受験の合否判定に利用するという訳です。
中学校での生活の様子
調査書には成績以外にも、中学校での生活の様子も書かれています。具体的には
- 出席、欠席、遅刻の回数
- 部活動や委員会活動
- 3年間で頑張ったこと
などです。欠席回数や遅刻の回数が多いと、この調査書によって高校側に伝わってしまうため高校受験では不利に働いてしまいます。
まとめると、調査書とは受験者の中学校での様子を全てまとめた書類で高校側に「受ける子はこんな感じの子だったよ~」と伝えるために送られます。
調査書点とは調査書を点数化したもの
調査書点とは、今お話しした調査書を点数化したものです。
高校受験では内申点ではなく、この調査書点が合否判定に利用されます。
調査書の点数化の仕方
調査書の内容は今紹介した2つですが、それぞれに点数をつけて合計したものを調査書点とします。
ではどのように点数はつくのでしょうか?その方法を見ていきましょう。
中学での成績
中学での成績は5段階評価の数字で出されるので、単純に合計して点数にします。つまり、内申点です。
自治体によって計算の方法が異なり、単に合計をした値ではなくなります。(例:都立高校は実技教科を2倍して合算)
これを換算内申と言いますが、
中学校での生活の様子
問題はこちら、中学校の生活の様子です。
こちらは点数化がされません。
というか点数がつけられないといった感じですね。欠席1日でマイナス〇〇点とかならまだいいですが、学級委員だからプラス○○点とかは客観性に欠けるので点数をつけられません。
ということで殆どの自治体ではこちらの項目は何の意味もありません。(埼玉県などはこちらも点数化します。)
ただし、欠席日数や遅刻などは補助的に使われることがあるかもしれないので注意です。
- 調査書点とは、内申点(成績による点数)と中学生活の様子を点数化したものの合計。
- ただし、ほとんどの場合は内申点しか考慮されない
調査書点と内申点の違い
内申点しか考慮されないのなら調査書点と内申点って一緒じゃないの?
それはその通りで、実質内申点と調査書点は一緒です。
ただ1つ違いを上げるとすれば、内申点は65点満点だったりしますが、調査書点は300点満点だったりします。
これは後でテストの点数と合計する都合で満点を大きな数字にしておかなければいけないからですね。
また、ここで出てくる内申点はただ成績を合計した素内申ではなく、換算内申 の事 (1~3年の内申を合計したり、実技教科だけ2倍したりするやつ)であることにも注意が必要です。
まとめ
今回は調査書点についてお話ししました。
紛らわしい話でしたが、理解していただけたでしょうか?
調査書点とは、結局はよく話される内申点とほとんどおなじものということになりますが、その微妙な違いはぜひ1度分かっておいてもらいたいものです。
調査書点や換算内申の出し方は都道府県によって違いますので、お住まいの自治体の方法を調べて見てくださいね!
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