夏休みが始まりました。みなさんいかがお過ごしでしょうか? 暑い日が続いていますので、体調管理には十分気をつけてくださいね。
受験を意識されている皆さんは、そろそろ内申点が気になる頃でしょうか。十分に内申点が取れず、不安に思われている方もいらっしゃるかと思います。そこで今回、実際に公立高校の入試において、本番の学力検査でどの程度挽回可能なのか、大都市圏を中心に情報をまとめてみましたので、ぜひご参考ください。
また、今回の記事では、各地域の難関校を対象に、合格実績をもとに、合格ラインに対して学力検査得点がどの程度必要かまとめております。本記事で取り上げている難関校が、現在志望している学校よりもレベルが高くて参考にならないという方も、まずは、難関校を受験するつもりで準備を進めてみてください。レベルを下げて受験することはいつでも可能ですが、途中からレベルを上げることはほぼ不可能だと思ってください。
東京都立高校
過去に以下の記事
でも紹介しておりますが、都立高校には自校作成校と呼ばれる、難易度の高い問題を高校オリジナルで作成して出題する学校があります。偏差値の高い人気校がこれに該当し、具体的には、
青山、国立、立川、戸山、西、八王子東、日比谷、国分寺、新宿、墨田川 、国際
の11校が相当します。
これらの学校では受験科目のうち、英、数、国の3教科のみ学校オリジナルの問題が出題されます。理、社は共通問題です。
都立高校では全学区受験可能となっています。受験時に評価される得点は、
① 内申点 : 5教科5段階+実技4教科5段階×2(65点満点)
② 学力検査 : 100点満点×5教科(500点満点)
③ 英語スピーキング(今年度より開始) : 20点満点
の3つの合計点から審査され、内申点:学力検査=300:700となるよう、得点が調整されます。したがって、③のスピーキング含め、1020点満点で得点を争うことになります。よって学力検査の割合は69%ということになります。トップ3校の合格実績(昨年2022年度)を見ると、
日比谷高校 : 内申61、合計点740/1000
西高校 : 内申59、合計点750/1000
国立高校 : 内申59、合計点750/1000
となっており、合計点は800/1000が欲しいところです。内申点がオール4の場合、調査書評点が240/300となるので、560/700、すなわち、400/500が難関校(自校作成校)レベルでも取っておきたい得点ですね。もちろん、内申点がオール5に近い場合、もっと有利に進めることができますが、内申点が稼げなかったことを想定して、450/500レベルを取れるように訓練していきましょう。
参考までに。
都立難関校については、下記記事もぜひご参考ください。
英語スピーキングについては、不安もあるでしょうが、以下の記事をご参考に、レアジョブ、オンライン英会話を始めてみてくださいね。
神奈川県立高校
神奈川県立は都立と比べ、受験内容が非常に複雑です。都立と同じく、全県1学区でどの高校でも受験可能ですが、受験で評価される項目は以下の4つとなります。
① 内申点 : 2年生9教科5段階+3年生9教科5段階×2(135点満点)
② 学力検査 : 100点満点×5教科(500点満点)
③ 面接 : 入学希望理由、中学校教科に対する学習意欲、教科外活動に対する意欲について
④ 特色検査 : 総合科目的な出題構成、英語国語読解力必要、全体的に数学的内容が多い
さらに、学校により、この①~④の比率が異なります。22年度合格実績と合わせて、下記の通り、トップ3校の例を挙げます。
湘南高校 : ①:②:③:④=3:5:2:1、内申130/135、学力検査450/500
横浜翠嵐高校 : ①:②:③:④=2:6:2:2、 内申126/135、学力検査440/500
柏陽高校 : ①:②:③:④=3:5:2:2、 内申128/135、学力検査435/500
特色検査を含め、学力検査の割合は50~60%程度となります。学力検査は全県共通問題なので、確実に9割以上取れるよう実力を上げて、特色検査対策をしっかりと行っていくべきでしょう。
大阪府立高校
大阪府立は、英数国の3科目のみ学力検査がA、B、C問題と3つのレベルに分けられています。難関校はC問題を解くことになります。理、社は各学校共通問題を解きます。
評価される項目は、
① 内申点 : 1,2年9教科5段階+3年9教科5段階×3
② 学力検査 : 90点満点×5教科
の2つとなります。①:②は学校により異なりますが、難関校は3:7の割合です。22年度合格実績は下記の通り、学力検査のボーダーラインは8割あたりのようです。他県と同様に、学力検査で9割取れると内申点が多少低くても合格が確実のようです。
北野高校 : 内申224/225、学力検査370/450
天王寺高校 : 内申220/225、学力検査350/450
三国丘高校 : 内申220/225、学力検査350/450
愛知県立高校
愛知県立は、受験日程がA日程とB日程と分かれています。評価項目は以下の2つ、
① 内申点 : 3年生成績9教科5段階
② 学力検査 : 5教科110点満点
といたってシンプルですが、①と②の比率は学校により異なります。トップ校は①:②=90:220となっており、学力検査重視のようです。22年度合格実績は以下の通りです。トップ校では、学力検査で9割獲得が必要なラインのようです。
旭丘高校 : 内申点43/45、学力検査99/110
岡崎高校 : 内申点42/45、学力検査93/110
一宮高校 : 内申点43/45、学力検査93/110
夏休み中のレベルアップのために
内申点は一定の割合で評価に含まれますが、本番当日の学力検査で9割以上得点を取れることが、合格への近道です。上に大都市圏の例を挙げましたが、他の地域でも同様で、学力検査よりも内申点の方を重視する難関校はありません。この夏休みに受験対策をしっかり行っていきましょう。まずは過去問を解いて、各教科高得点獲得に必要な実力のイメージをつけましょう!解くスピードをつかむ練習のため、時間(1科目50分)も本番通り制限して解いてみましょうね。
5教科9割以上取る勉強法、参考書などについては、下記の過去の記事をご参考ください。
また夏休み期間中に、難関校の過去問について、youtubeで問題解説を行っていく予定ですので、勉強の参考にしてみてください。解いてほしい過去問などありましたら、ぜひぜひご要望お寄せください!
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