知っておくべき知識

私立と公立高校の4つの違い。学費だけでない教育者目線からの違い

高校

高校受験の志望校選びで私立高校を目指すか、公立高校を目指すかを決めるのは大きな選択です。私立高校を目指すのと、公立高校を目指すのと、どちらも目指すのとではどんな勉強をすべきなのかが変わってきます。

しかしそれは同時に難しい選択でもあります。実際、多くの方が私立と公立のどっちが子供にいいのか悩まれていると思います。

どのサイトでも私立高校と公立高校の違いとして、学費や学校設備の違いなど当たり前のことを話していますが、どちらの高校にも通う子を見てきた私が感じる私立と公立の大きな違いがあります。

そこで今回は他のサイトに書いていないことを中心に、私立高校と公立高校の違いについてお話しします。

管理人
管理人
学費や学校設備は目に見える大きな差ですが、他にも子供を通わせるときに知っておくべき大きな差があります。他のサイトでは触れられていないので、気になる方は見ていってくださいね!

私立高校と公立高校の違い

私立高校と公立高校の違いにはこのようなものがあります。私的に知って欲しいことから順に並べています。

私立と公立高校の違い

  1. 教育カリキュラムの自由さ
  2. 入試の形式の違い
  3. 学費
  4. 学校の設備

1番知って欲しいのは、教育カリキュラムの自由さです。

1.教育カリキュラムの自由さ

私が思う私立と公立の1番の違いは学校側がどれだけ自由に教育を行えるかです。

私立高校はかなり自由に教育を行うことができます。それに対し、公立では厳密に決められた枠組みの中でしか教育を行うことができません。最近は公立高校でも各校で独自の色を持った教育を行おうとしていますが、公立なりの限界があります。

私立の自由な教育の具体的な例を挙げるとこのようなものがあります。

  • 留学プログラムが充実している。外国の高校との交流がある
  • 英語教育に力を入れている
  • 大学進学や将来の人生を見据えた教育を行う
  • 学校外での活動に注力できるクラスがある

私立高校は独自の教育方針に沿って教育を行います。

例えば将来外国で働きたいと思っている子には、私立ならではの集中的な英語教育や留学プログラムが魅力的だと思います。科学系が好きならば、付属大学と連携して発展的な科学教育を行っている高校もあります。学校外でやりたいことがあるのなら、あまり学校に行かなくてもいいような高校もあります。

このように高校ごとに自由な特色のある教育を行っているのは私立ならではと言えるでしょう。

2.入試の形式の違い

私立高校と公立高校では入試の形式が全く違います。

私立→3教科入試が多い。内申がいらない。何校も受けられる。

公立→5教科入試が多い。内申が重要。1校しか受けられない。

こちらの記事で詳しくお話ししていますが、進路を決める上で入試形式の違いは重要ですので知っておいて欲しいことです。

高校
こんなに違う私立高校受験と公立高校受験!仕組みや教科数など解説私立高校入試と公立高校入試の違いって知っていますか? 「内申とかが違う」などのように何となく知っている方がほとんどではないでしょうか?...
管理人
管理人
学力的な問題で私立か公立かを決めることもあります。

公立高校を考えている子は内申点に注意!

公立高校の入試では、内申点と当日のテストの合計で合否が決まります。内申点が占める割合はなんと3割!(地域によりますが3割が多い)

そのため、高い内申点を取っておくことが合格の絶対条件になります。

しかも、受験で使われる内申点は1年生からの合計ということも!「3年生だけ頑張る」は通用しません。

公立高校を受ける場合は必ずお住いの都道府県の内申点の扱いを確認し、高い内申点を取ることを意識して日頃の勉強を進めなければいけません。

子供を公立高校に合格させるために知っておくべき3つのポイント公立高校に合格したいときに、知っておくべき3つのポイントを紹介します。私の家庭教師としての指導実績から導かれた、絶対に知っておいていただきたいポイントです。...

3.学費

公立高校と私立高校では学費が大きく変わってきます。

公立高校の学費の平均→45万円

私立高校の学費の平均→104万円

厚生労働省 平成29年度子供の学習費調査より引用

私立高校の中でも学費が高いところと低いところで大きな差があるので一度行きたい高校の学費を調べてみましょう。私立でも、これぐらいの学費なら大丈夫という高校もいくつかあるかもしれません。

公立より高い学費の分だけ価値があると感じられるのならいいと思いますが、ただ高いだけと感じる高校には進学したくないですよね。

管理人
管理人
私立に行こうと公立に行こうと、結局予備校に通うことになるので学費にプラスして予備校代もかかることはお忘れなく。。。

4.学校の設備

公立高校は最低限の設備しか整っていない高校が多いです。

それに対し、私立高校では高い学費の分だけ設備も整っています。設備が整っているといっても、どういった設備に力を入れているかは高校によります。ただ校舎が綺麗なところもあれば、運動設備が豪華だったり、優秀な教員を集めている高校など様々です。

管理人
管理人
設備が整っていると言っても、結局はその設備に魅力を感じるか否かが大切でしょう。ただ校舎が綺麗なだけならそんなに価値はないと思います。それよりも、やりたい部活の指導体制がしっかりしているとか、先生や教材に多額のお金をかけているだとかお子様の高校生活に関係する設備に注目してみましょう。

私が感じる大切な、正直な話

管理人
管理人
私立と公立高校の違いについて私的な意見です。身も蓋もないことですが、生徒を見ていると強く感じることです。

私立は設備面で優れていることが多いですが、通う子が使いこなせなければ意味がありません。

大学受験教育にすごく力を入れている高校でも、本人が勉強にやる気がないのなら意味がありません。部活に力を入れていても、本人が全国とかを目指していないのなら逆に辛いだけです。

「こんなに素晴らしい教育をしているのなら、うちの子もいい大学に進学できるに違いない」とか「こんなに英語教育に力を入れているから、うちの子も将来国際的に活躍できる子になるかもしれない!」と思われるかもしれません。

しかし全ては子供のやる気次第です。やる気があるのなら設備が整った環境は大きな後押しになると思いますが、そうでないのなら鬱陶しいだけです。

実際、「高校が大学受験をサポート!」と謳っている高校に通う子が高校から出される大量の宿題によって塾の課題ができなくなるというのはよくある話です。多くの子は高校の教育目標とかカリキュラムはどうでもいいんです。

通う高校の特徴的な教育が本当にお子様のためになるのかを確認しましょう!

まとめ:公立か私立か

今回は公立と私立高校の違いについてお話ししました。

公立高校と私立高校はどちらも一長一短あるので、それぞれの特徴がお子様に合うかどうかよく考えて下さいね。

大切なのは志望校は早めから考え始めるということです。行きたい高校が見つかれば勉強のモチベーションになりますし、早めから受験に向けた対策をしていかなければ間に合わないこともあります。

特に公立高校を狙う子は、1年生から内申対策をする必要があるかもしれません。内申は大切ですので、今すぐ対策を始めるようにしてくださいね!

内申点
内申点を5上げる!私が生徒の内申点を上げた3つの方法を全て紹介中学校の内申点の上げ方をまとめて紹介します。家庭教師として多くの中学生を指導し、内申点を上げてきた私の方法を包み隠さず全てお話しします!簡単に、短期間で内申点を上げることができます。...
ABOUT ME
アザラシ先生
中学時代は週7回の部活をこなしながら、定期テストでは480点以上で学年1位。模試でも全国1位を取り、最難関校に合格。 塾講師、家庭教師として中学生に正しい勉強法を教えることで成績アップに導いています。
アザラシ塾とは

logo

アザラシ塾は家庭教師の管理人がたどり着いた本当に結果が出る定期テスト対策や高校受験対策を伝えるブログです。このブログを見た1人でも多くのお子様の成績を上げることを目指しています。


TwitterとLINEより最新情報季節ごとのお役立ち情報をお伝えしています。


友だち追加

合格率100%!

高校受験合格の秘訣を教えます

塾だけで合格できますか?

家庭教師としてこれまで指導してきた子を全員志望校に合格させてきました。

受験で志望校に合格するためには、お子様とご両親が正しい考え方で長期的な戦略を立てること、そして入試で1点でも多く点数を取るためのテクニックを身につけることが大切です。

しかし、そういった実戦的なコツは塾では教えてくれません。

塾に通って言われるまま勉強をするだけでお子様は志望校に合格できそうですか?

対策講座でお教えする全ての内容は今のままでは届かないワンランク上の志望校への合格を後押しするでしょう。

合格率100%の指導の秘訣をお教えします。

高校受験対策講座はこちら