部活も勉強も一生懸命。部活を引退までやり切って受験も成功。誰もがお子様にはこのような理想の学生生活を送って欲しいですよね。
でも実際には部活と勉強を両立しどちらでも結果を出せる子は少なく、部活を頑張った結果受験では志望校に落ちてしまう子が多いです。両立できる子は、一種の才能を持った子なのです。
それなのに「うちの子も両立をできるはず」と理想を高く持ち、無理に続けさせてしまうと部活も勉強も中途半端という最悪の結果になってしまいます。
お子様ができないタイプの子だった場合には、本当に志望校に合格したいのなら部活を諦めるという選択も考えなければなりません。
実際、私は家庭教師として生徒の部活を辞めさせたことがあります。それはどう考えても両立は無理だと判断したからです。
そこで今回は、部活と勉強の両立ができない子の判断基準と、両立が無理そうな場合に考えて欲しいことをお話しします。
お子様が部活と勉強の両立ができずに悩んでいる方は、このままでいいのかどうか知ることができるので、ぜひ参考にしてみて下さいね。
Contents
誰もが両立できるわけではない
私はこのブログを通して、
勉強と部活の両立は可能
だとお話ししています。実際私は中学・高校と運動部を続けながら受験でも結果を残しています。同級生や私の生徒にも両立をしながらどちらでも結果を出す子はいます。
しかし、部活か勉強のどちらかに注力してやっと結果を出す子もたくさんいます。受験のことを考えずに部活を頑張った。全く部活をやらずに勉強をして志望校に合格した。このように最初から両立を諦めて結果を出す子も大勢います。誰もが両立をできるわけではありません。
生徒を教えていても、残念ながら部活と勉強の両立ができるかどうかは適性があるように感じます。できる子はできるし、できない子はできないんです。
そこを無理に「頑張りが足りない」と言って続けさせたところで、お子様はどんどん追い込まれていくだけになってしまいます。過度な理想を持たず、無理そうなときはどちらかをやめるという選択を考えるべきです。
部活と勉強の両立ができない子の特徴・現実
1,2年生から学校の勉強にも遅れる
1,2年生の段階から学校の勉強にも遅れているようでは両立はできません。
そこそこの高校・大学を目指すためには、学校の勉強は当然のようにこなすのは最低条件。そこにもついていけないようであれば受験で結果を残すのは無理です。
また、1年生から3年生にかけて勉強量はどんどん増えていきます。1年生からヒーヒー言っている子は、当然3年生の勉強についていくことはできません。
引退後に伸びると言うけれど。。。
でも部活を引退した後に伸びると言いますよね?
「部活をやっていた子は引退した後から急激に伸びる」この言葉は部活をやっている子の親にはお守り代わりに繰り返されます。
しかし、部活を引退した後に伸びるのは部活をしているときにもちゃんと勉強をしていた子だけです。部活をしているときに勉強をしていなかった子は引退した後から勉強しても伸びませんよ。
その理由は、部活をしているときに勉強をしていなかった子は引退した後も勉強をしないからです。
引退してから学力を一気に伸ばす子はよく勉強する子です。受験前には10時間以上勉強したりします。そういう子は必ず部活を引退する前からも、忙しいなりに空いた時間で勉強しています。
部活の空き時間で勉強できない子は、部活を引退した後でも長時間集中して勉強することはできません。そのため全員が引退後に学力が伸びるわけではないのです。
現に私も高校受験の際には部活を引退してから全国1位にまで学力が伸びましたが、もともと学年1位ぐらいの学力はありました。
「引退したら伸びる」という言葉を拡大解釈してしまって、勉強をないがしろにしていた結果、部活を引退した時にはもう受験までに間に合わない子をよく見られます。そうならないためにも、1,2年生の段階で判断して欲しいと思います。
部活の後に勉強できない
部活の後に塾の授業を受ける、塾の宿題を終わらせることができない子も両立は無理です。
部活の後の時間に勉強をできないようでは、どう考えても十分な勉強量を確保することはできません。具体的には部活が終わってから30分~1時間以内に勉強を始められない子は両立することはできないでしょう。
家庭教師をやっていると、部活をやっている子のご家庭から必ずこのような質問をされます。
「先生、塾についていけなくて困っています。塾の授業はいつ受ければいいでしょうか?」
私は部活の後に塾の授業が間に合うようであればそこで授業を受けたり、自習室で宿題をしてから家に帰ってくるように提案します。
「それは無理です」と言われるようでは両立は無理です。週5回の部活で週3回塾に通うのであればどうやっても部活の後に塾に行かなければいけません。
実際私は、部活が終わってから塾や習い事まで30分程度しかありませんでしたが時には走って家に帰ったりして塾に行っていましたし、高校では部活後そのまま塾に行っていました。生徒を見ても、頑張る子はそれくらい頑張ります。
「部活後はいったん家に帰ってシャワーを浴びて着替えないと嫌」「家でご飯を食べてからでないと」といったこだわりがある子は両立には向いていません。
部活を言い訳にする
部活が忙しくて宿題が終わらなかった、勉強ができなかったと言い訳をする子も両立は難しいでしょう。
なぜなら、部活と勉強のどちらも立派にやっている子で部活を言い訳をする子を見たことがないからです。
部活で忙しい中、他の子と同じように勉強する子は強い意志を持っています。
両立している子は部活を言い訳にすることはなく、どうしても部活で忙しい場合には「来週まで忙しくて勉強できないのだけれども、どうすれば勉強を終わらせることができますか?」と相談をしてきます。忙しくても、どうにかして勉強で遅れないように努力しようとするのです。
それに対し、両立ができていない子は「部活で忙しくて勉強できませんでした」という言い訳をしてきます。言い訳をして、それで終わりです。
この気持ちの違いが、勉強に大きな影響を与えるのは明らかですよね。
両立は、「むしろ部活で忙しいけど、部活をやっていない子よりも良い成績を取ってやる!」という強い精神力がある子でないとできません。もし部活の言い訳を口癖のようにしているのなら両立は無理でしょう。
続けるのと辞めるの、どっちが良いの?
子供に当てはまってたんだけど、部活をやめたほうが良いの?
部活をやめるべきか、続けるべきかそれはどちらを優先したいかで決めるべきです。
少なくとも今お話ししたような子は、部活を最後まで続けて受験でも良い結果を残すことは難しいかもしれません。そのため、どちらかを優先して進めることになります。
部活を優先したい場合は受験では良い結果が望めないかもしれません。でも高校受験なら大学受験で取り返せばいいですし、大学受験なら浪人すれば良いんです。(実際にそうしている子はたくさんいます。)
勉強を優先したい場合はズルズルと部活を続けるよりも、きっぱりと辞めて勉強に集中した方が良いでしょう。
どちらを優先したいかはお子様とぜひ相談してみてください。どちらが良くて、どちらが悪いということはありません。(とは言っても親としては勉強を優先して欲しい子が多いのではないでしょうか)
部活をやめることは逃げではない
部活を辞めて勉強に集中したいけど辞められない。そのような悩みを持つ子も多いのではないでしょうか。
部活を辞めることは「逃げること」「根性がないこと」だと思われることがあります。実際にそう感じてしまっている子もたくさんいます。
しかし、それは大きな間違いです。
部活を辞めて勉強に集中するという選択は、自らの意思で中途半端な現状を変え、1つの目標に向かって努力するということ。大きな勇気がいる決断です。このまま部活と勉強を中途半端に続けるよりも大変な道です。
そのような大変な道を選択することは、”逃げ”ではなく、むしろ勇敢な選択です。もしお子様がその選択をされるなら私は応援しますよ!
おわりに
今回は部活と勉強を両立できない子についてお話ししました。
部活を辞めるなんて甘えてると批判する意見をよく聞きます。色々な人が色々な意見を言っているので悩まれてしまうでしょう。
私が自身の経験を通して言えるのは
- 両立ができない子はできないので、中途半端な成績が嫌ならどちらかに絞った方が良い
- 人の意見を言い訳にせず、勇気を持って自分で選択して欲しい
ということです。
残念ながら両立ができない子は、志望校に合格するためには部活を諦めるという選択も必要になってきます。しかしその選択は決して逃げではなく、挑戦です。
もし本当に進学したい学校がある場合は勇気を持って決断してみてくださいね。
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合格率100%!
高校受験合格の秘訣を教えます
塾だけで合格できますか?
家庭教師としてこれまで指導してきた子を全員志望校に合格させてきました。
受験で志望校に合格するためには、お子様とご両親が正しい考え方で長期的な戦略を立てること、そして入試で1点でも多く点数を取るためのテクニックを身につけることが大切です。
しかし、そういった実戦的なコツは塾では教えてくれません。
塾に通って言われるまま勉強をするだけでお子様は志望校に合格できそうですか?
対策講座でお教えする全ての内容は今のままでは届かないワンランク上の志望校への合格を後押しするでしょう。
合格率100%の指導の秘訣をお教えします。