高校受験における数学は得意と苦手が大きく分かれる厄介な教科です。苦手な子にとっては高校入試のような難問ぞろいの問題で得点することは難しいと思われるでしょう。
しかし、意外にも高校入試の数学は正しく勉強すれば苦手な子でも平均点を取れる学力をつけることができます。苦手じゃない子が正しく勉強すれば大きく得点できる得意教科にすることができるでしょう。
そこで今回は、実際に私が家庭教師として生徒にも実践させている、高校受験の数学の勉強法を紹介します。
うちの子の数学の点数は上がらないかしら?
そう思っている方はこれから私がお話しするやり方を実践させてみてください。必ず点数が上がるはずです。
目標として偏差値60以上の上位校を目指す子をターゲットにして勉強法を解説しますが、志望校のレベルによって学習内容は変化します。その場合は参考程度にご覧ください。
Contents
高校入試に向けた数学の勉強法
3年生の夏まで
3年生の範囲を先取りしよう
3年生の夏休みまでに3年生の全範囲を終わらせましょう。
学校の授業と同じスピードで勉強していると上位校を目指す場合には間に合いません。
早めに3年間の基礎の勉強を終えて、総復習や発展問題に取り組むためにも1学期中に終わらせることを目標に勉強を進めましょう。
塾なしで先取り学習をする方法
塾に通っている子は塾の授業通りに勉強をしていれば1学期中に3年生の範囲は終わるようになっているはずです。
塾に通っていない子は、参考書1冊と問題集1冊を準備し、
参考書を読む
↓
該当範囲の問題集を解く
↓
分からなかった範囲を参考書で確認
↓
同じ範囲の問題集をもう1度解く
というやり方で進めて下さい。
私のお勧めの問題集は、高校受験の数学のお勧め問題集で紹介しています。
また、数学の参考書は読んで理解するのが難しいので、参考書をスマホやパソコンで見れる映像授業に変えることでさらに理解を深めることができます。
中学生が使える映像授業サービスであるスタディサプリは月1980円で全教科の授業が見放題になるので、まだ契約されていない方は契約することをお勧めします。
スタディサプリについては塾に通わずに高校受験をするにはスタディサプリがお勧めな理由で解説しています。
3年生の夏休み
苦手な範囲の総復習
3年生の夏休みは3年間の総復習を行い、苦手な範囲の知識を埋めることを目標にします。
まず、明らかな苦手な範囲がある場合にはその範囲の復習を行いましょう。「確率が全然分からない」だとか、「2次方程式の解き方がイマイチはっきりしない」といった範囲です。
そういった苦手な範囲はこれまでの勉強に使ってきた問題集を解きなおして知識を確かなものにしてください。
問題集が解けない時には、参考書や映像授業を活用して解けるようにしましょう。
入試問題を解いてみよう
一通り学力がついてきたなと思ったら入試問題を解いてみましょう。
まずは適当な公立高校の共通問題を解くことから始めます。
私のお勧めの問題集で紹介している「全国高校入試問題正解」には全国の公立高校の入試問題が載っているのでそれを解くのがお勧めです。都道府県ごとに大きな難易度の差はないので好きな県の問題を解いてもらって構いませんが、お住いの地域だけは残しておきましょう。
入試問題を解いてみると「ここの範囲の知識が足りなかったな」と、学力が足りていない範囲が見えてきます。
その範囲を同じように問題集を解きなおすことで復習し、知識を補いましょう。
復習が終わったら、また入試問題を解く。見つかった苦手範囲を復習する。また入試問題を解く。この繰り返しで盤石な基礎学力をつけることができます。
夏休みの後半には模試を受けると思いますが、この夏休みに学力をつけることができれば良い結果を残すことができるでしょう。
3年生の9月から12月まで
入試問題を解いて得点力アップを目指す
3年生の2学期からはさらにレベルの高い入試問題を解きながら入試での得点力をつけることを目指します。
これまでの勉強は問題を解くための学力をつけるためのものでした。
しかし、入試では限られた時間で1点でも多く点数を取らなければいけません。それには時間配分や問題の取捨選択、ミスの数を減らすなど、また違った力が必要になってきます。
公立高校の入試問題からレベルを上げてより志望校に近いレベルの問題を解くことで、次第に得点力をつけることができますよ。
入試問題を解いていると、これまでは解くことがなかった難問が出てくることが度々あります。
数学の難問の解き方については、中学数学の難問の解き方・攻略法で解説しているのでそちらを参考にしてください。
志望校の過去問も解き始めよう
同時にこの時期から志望校の過去問も解き始めます。
志望校の中でも簡単な高校から取り掛かるようにしましょう。
志望校の過去問は得点力をつけるだけでなく、問題傾向の分析をしたりや本番での解き方を考えたりと他にもやることがあります。
過去問の解き方について詳しくはプロが教える過去問の取り組み方で詳しく解説しているのでそちらを参考にして下さい。
3年生の冬休み以降
最後の見直しをしよう
この時期になってしまうと、やれることはあまり残されていません。
冬休み以降はこれまで解いた問題を見直し、忘れていることがないかを確認します。
- 苦手な範囲があるなら復習する
- これまで解いた入試問題を見直し、解けなかった問題が解けるようになっているかを確認する
この時期には積極的に新しいことをする必要はありません。それよりも見直しをすることでより多くの知識を得ることができます。
志望校の直近の過去問を解いて最終確認
また、本番の3日前ぐらいには去年の過去問を解きましょう。
これは受験前の最終確認になります。本番の試験だと思って解き、時間配分や計画通り問題を解けるかどうかなどの確認を行ってください。
このようなスケジュールで受験に向けて勉強をしていけば上位校を狙う子でも十分な学力をつけることができます。このスケジュールから遅れるほどは合格は難しくなります。
数学で高得点を取れる勉強のポイント
難しい高校受験の数学でも高得点を取れるようになるには、2つの勉強のコツがあります。
1.問題と解法を覚える
1つ目のポイントは、「問題と解法を覚える」という意識を持つことです。
数学はいくつかの公式を覚えて後は頭の良さで勝負。こんなイメージを持っている方も多いと思いますが、それは間違いです。
中学数学は範囲も狭く、限られたパターンの問題しか出題されません。そのためそれぞれの解法を覚えることでほとんどの問題を解けるようになります。
しかし、多くの子は覚えるという意識を持っていません。
英単語を覚える時にはどのように勉強しますか?
同じ単語の意味を何度も何度も確認したり、ノートの何十回も書いてみたりと反復練習をしますよね。
同じことが数学にも言えます。
数学も同じ問題を何度も解き、解き方をマスターすることでやっと問題を解けるようになります。
2.解説を聞いたり、質問をする
2つ目のポイントは、分からない点は解説を聞いたり質問をして理解しようということです。
数学は難しい教科なので1人で勉強していると何個も分からないことが出てきます。
そういった分からない点を分からないままにしておくことは絶対にやめてください。
それでは学力は決して伸びないからです。
分からないことがあったら塾や学校の先生に質問をして解決するようにしましょう。質問をしづらい子は、スタディサプリを利用して解説の映像授業を受けるのもお勧めです。
まとめ
今回は実際に私が指導している数学の高校入試対策のやり方を紹介しました。
最後に紹介したコツを守りつつ、スケジュールを守って勉強することで入試でも戦える確かな学力をつけることができます。
数学で良い点数が取れると一気に受験が楽になるので、この記事を参考にしつつ気合を入れて勉強してみて下さい!
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家庭教師としてこれまで指導してきた子を全員志望校に合格させてきました。
受験で志望校に合格するためには、お子様とご両親が正しい考え方で長期的な戦略を立てること、そして入試で1点でも多く点数を取るためのテクニックを身につけることが大切です。
しかし、そういった実戦的なコツは塾では教えてくれません。
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