お子様の学年が上がるにつれて高校受験のことを意識されると思います。
その中でも一番頭を抱える問題が子供の進路ですよね。
模試の成績が良いと選択肢が広がって逆に悩んでしまうものです。その中でも「進学校を目指すのか?大学付属校を目指すのか?」ということで悩んでしまわれる方は多いです。
進学校に進学してもらって、大学受験で難関大学を目指すのか?それとも高校で不附属校に入って受験を終えるのか?大きな決断だと思います。
私的には1流大学への進学を考えると、大学付属高校への進学がお勧めです。実は大学付属の高校ってすごくお得なんです。
そこで今回は大学付属高校について、進学するべき3つの理由をお話しします。
Contents
大学付属高校とは?
大学付属校について
大学附属高校とは大学の運営する高校のことです。ほとんどの高校では大学に内部進学をすることができます。(普通に高校に通うだけで、テストを受けずに大学に入学できるということ)
※付属校の中にも、付属校と準付属校があります。
- 付属校:全ての生徒が大学に内部進学できる
- 準付属校:上位何割かの生徒が大学に内部進学できる
好きな学部に進学できるの?
内部進学では、高校での成績順に上の生徒から好きな学部を選ぶことができます。
人気の学部に内部進学するためには高校で上位の成績を取らなければいけません。
基本的に総合大学(色々な学部がある大学のこと)が運営している高校が多いので、進学の際には色々な学部を選ぶことができます(成績が良ければ)。
どんな大学に付属校があるの?
私立の総合大学の多くに付属校があります。
例を挙げると、早稲田、慶応、明治、中央、法政などの多くの有名私大に付属校があります。
大学付属校に進学すべき理由は?
それでは、どうして私が大学付属校を勧めるのかその理由をお話しします。
大学付属校に進学すべき理由としては
- 確実に、楽に大学に入れる
- 大学受験勉強をしなくていい
- かかる費用も結局そこまで変わらない
- 親のストレスが少ない
があります。それぞれについて詳しくお話ししますね。
確実に、楽に名門大学に入れる
大学附属校の1番の理由は名門大学に確実に内部進学できることです。
内部進学で難関私大に入学することは外部入試で入学するよりも何倍も楽です。楽で確実に難関大に入れる。これってものすごいことです。
どうして内部進学が楽なのか
高校受験は大学受験に比べて簡単です。大学受験は高校受験の5倍くらい大変です。
高校受験
入試の難易度:簡単(中学で学ぶことが簡単だから)
勉強量:少ない
ライバル:少ない、レベルが低い(自宅から通える範囲で、頭の良い子の多くは中学受験をしているから)
大学受験
入試の難易度:難しい
勉強量:多い。高校入試の5倍くらい
ライバル:多い(全国から受けに来る。浪人生もたくさんいる。中高一貫の子もいる)
比べれば、大学受験で名門大学に入ることは非常に難しいことが分かると思います。それに対し高校受験で名門大学の付属校に入ることは比較的簡単です。
進学校に入っても大学受験で名門大学への進学は難しい
高校受験である程度の学力があって、進学校に行くか大学附属校に進学するか悩まれる家庭は非常に多いです。
確かに進学校に行けば、東大京大などの大学に進学できるかもしれません。
しかしそれは進学校の優秀な生徒の中のトップ層の子達の話です。進学校に入ったとしても難関大学に合格するためには、高校の中でも上位に入らなければいけません。早慶レベルの大学に現役進学しようとすると、上位20%ぐらいには入っておかなければいけません。
進学校に通ってめちゃくちゃ勉強しても、難関大学に入れる確率は低いんです。それほど大学受験は厳しいのです。
実際このような子を見たことがあります。
大学付属校に進学したほうが良かった例
高校受験時には、慶應義塾高校も合格する学力があったが同じレベルの進学校に進学した。大学受験では慶應大学を志望するも学力が足りず不合格。結局1浪しても慶應は合格せず、別の大学に進学。
この例では慶應義塾高校に進学していれば、浪人することもなく慶應大学に行けてましたよね。
大学受験はまさに戦争です。その厳しさを考えると確実に現役で内部進学できる大学附属校の良さを感じていただけると思います。
大学受験勉強をしなくていい
2つ目の理由は大学受験勉強をしなくていいということです。
内部進学をすることで、大学受験勉強をする必要はなくなります。
高校での成績によって決まるので、勉強は学校の定期試験対策だけです。その分、定期試験対策は必死にやりますが、大学受験勉強には遠く及びません。
大学受験勉強は、高校受験に比べて莫大な時間と努力を必要とします。名門大学を目指すのなら、1年生から塾に通い、2年生からは学校や部活以外のほとんどの時間を受験勉強に割くことになるでしょう。
その時間、労力を他のことに使えるというのは非常に魅力的ではないでしょうか。勉強以外にも頑張りたいことがあるお子様はたくさんいると思います。高校生という一番成長する時期を勉強に費やしてしまうのはもったいないことです。
かかる費用も結局変わらない
3つ目の理由は費用です。学費が高いと思われがちですが、案外そうでもありません。大学受験にもお金がかかるからです。
大学付属校は私立がほとんどですので学費が気になる方も多いと思います。実際高校にしては高い学費であることが多いです。
しかし、他の高校に進学して大学受験をする際にかかる費用も結構するのです。
普通に大学受験をする際にかかる費用
- 予備校代(1年平均50~100万円プラス夏、冬、春休みでは講習費)
- 教材費(予備校によっては授業料に含まれる)
- 受験料(1校3万5000円ほど)
- 浪人にかかる費用(予備校代で1年100万を超えることも多い)
このように多くのお金がかかります。私立高校に進学した場合はこれにプラスして高校の授業料などが入ってきますね。
中学3年生のお子様を塾に通わせているなら、容易に想像がつくと思います。
公立高校に進学して、予備校にも行かずに大学に受かることができればかなり安く済みますが年々予備校に通わずに合格することは難しくなっています。
親のストレスが少ない
現在お子様の高校受験をサポートしていて、結構ストレスを感じていられると思います。
大学受験ではそのストレスは何倍にもなると考えてください。当然お子様のストレスも何倍にもなります。
附属校に進学したら、そっちはそっちで内部進学のストレスがありますが、大学受験のものに比べたら微々たるものでしょう。
デメリットは?
とは言っても大学付属高校に進学することにもデメリットがあります。デメリットとしてはこういったものがあります。
- 希望の大学に進めない
- 希望の学部に進めないことも
- 学費が高い
- 大学受験という経験がない
などがあります。
希望の大学に進めない
そのまま内部進学するので当たり前ですね。
もちろん絶対に内部進学しなくてはいけないわけではなく、希望者は外部の大学を受けることができますが、その際には内部進学はできなくなります。
内部進学のための定期試験勉強と大学受験勉強は異なるものなので、高校3年生になって急に外部の大学を受けたい!と思っても間に合うことは少ないです。
希望の学部に進めない
内部進学では成績順に学部が割り振られます。そのため人気の学部を志望していると入れないことがあります。
例えば経済学部を志望していたとしましょう。外部受験の子はA大学の経済学部、B大学の経済学部というふうに色々な大学の経済学部を受験するので受かった大学の経済学部に行くことができます。
内部進学では、経済学部に行けなかったら同じ大学の別学部に行かなければなりません。そのためどうしても学びたい学問がある場合には外部受験をすることになります。
また希望の学部がそもそも進学先に存在しないということもあります。
付属校があるのは総合大学が多いので大体の学部はあるのですが、医学部があるのは慶應や日大くらいなので、医者を志望する子は外部受験することになります。
学費が高い(?)
高校3年間、大学4年間私立に通うことになるので学費が高くなります。附属校は私立の中でも高い気がします。(ブランド料でしょうか?)
しかし、先に話した通り予備校代も結構かかるので何とも言えません。
大学受験という経験がない
大学受験は大変です。たくさん努力する必要がありますし、努力すれば合格できるというものでもありません。しかし、その大変な過程で得るものもたくさんあります。
内部進学で大学に進学すると楽ではありますが、その貴重な経験を得ることができません。
まとめ
今回は大学付属高校についてお話ししました。まとめると、
- 大学付属校は名門大学への近道!
- 費用も案外かからないかも
ということでした。大学付属校について私が伝えたいことは分かってもらえましたか?
外部受験で難関大学に入学することは一番難しい道です。それを考えると大学付属校は非常に魅力的に思えます。
しかし決して進学校に行くな!ということではありません。
私は大学附属校ってすごくお得だと思うので、よく考えずに受けないのではなく1度は考えてみて欲しいんです。
なぜならそれがお子様の将来のためにベストな選択になるかもしれないから。
私自身が受験する時には進学校一筋で大学附属は滑り止め程度にしか考えていませんでした(失礼な言い方ですが)。しかし塾講師になって、大学受験で苦難する生徒の姿を見ていると、生徒が付属校に進学していればなぁと思うことがよくあったんです。
それからはよく考えて生徒の志望校を考えるようになりました。どうしたら生徒を一番良い大学に入れられるのだろうかと考えると、大学付属校も選択肢に上がってきました。
なので偏差値だけを見て難しい高校を受けようとするのではなく、大学受験やその先の将来まで考えた高校選びをして欲しいのです。
長くなりましたが私の考えは伝わりましたでしょうか。このブログでは他にも高校受験に関する情報や、中学の勉強法などを発信していますので他の記事も見てみてくださいね!
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しかし、そういった実戦的なコツは塾では教えてくれません。
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