中学生が何を今勉強すべきか、塾講師や家庭教師の経験から時期ごとに紹介します。
中学校の3年間って高校受験のために何を勉強させればいいのかわかりませんよね。「今の成績を見て、子供に勉強させなければいけないことは分かっているのだけど何を勉強させればいいのかは分からない」という相談はよく頂きます。
定期テストも、高校受験もあるので何を勉強すべきかをご両親が判断するのは難しいことだと思います。
勉強計画を立てることは勉強をする上で非常に重要なもので、うまく勉強が進められると学力は大きく伸びます。
特に中学生のお子様は勉強に慣れておらず、自分で計画を立てるのは難しいです。ご両親がお子様と計画を立てることでお子様の大きな力となることができます。
そこで今回は中学校3年間において、何を勉強すれば良いのかを時期ごとに分けてお話ししたいと思います。
今回お教えする勉強計画は、私が家庭教師として指導を行う際にも基準にしているものです。是非参考にしてくださいね!
Contents
勉強を始める前に知っておくべきこと
時期ごとの勉強計画をお話しする前に、中学3年間の勉強で知っておいて欲しい事があります。
最終目標は高校受験
中学3年間の勉強は高校受験となっています。3年間、様々なテストがあり様々な勉強をすることになりますが最終的な目標は高校受験で難しいテストを解けるようになる学力を身につけることです。
また、公立高校を目指している子は高い内申点も必要になります。
学力をつけること、高い内申点を取ること。この2つが3年間の中学での勉強の2つの目標になります。
定期試験を小目標にする
中学3年間の勉強はどの時期であれ、中学の定期テストを1つの目標としていきましょう。それには2つの理由があります。
高い内申点を取るため
1つ目の理由は、単純に良い成績つまり内申点を取るためです。定期テストの点数で成績が決まるといっても過言ではないのでテストに向けて勉強をすることは大切です。
基礎学力をつけるため
2つ目の理由は、高校入試に向けて基礎学力をつけるためです。
高校入試で難しいテストを解けるような学力をつけるためには何が1番大切だと思いますか?
それは基礎からしっかりとした学力を身につけることです。深く理解をすることが、今後発展的な内容を解くための学力をつける際に必要になってきます。
定期試験ごとに理解する
深くしっかりと理解することが大切だと言っても、中学3年間の全範囲に関してしっかり理解すると言っても範囲が膨大ですので難しいですよね。
定期試験は年に5回も、範囲を小さく分けてテストがなされます。
そこで毎回の定期試験の際にその範囲をしっかりと理解するようにしましょう。
小さく分けられた範囲ですのでそこまで難しくもないと思います。
定期試験ごとに理解した内容が積み重なって確かな学力となります。
3年生からは先取りが必要
受験は早ければ1月から始まりますが、それまでには実戦形式の問題演習をたくさん積まなければなりません。
問題演習では中学全範囲の問題を解くため、問題演習を始めるには全範囲の勉強を終わらせなければなりません。
最低でも夏休みの途中からは演習をやりたいため、夏休み前半までに全範囲を終わらせるために先取り学習をする必要があります。
そのため、3年生の春休みごろから3年生の内容の先取り勉強を始めます。
以上のことを念頭に置いてそれぞれの学年の勉強計画を見ていきましょう。
中学1、2年生の勉強計画
中学1,2年生では定期テスト勉強が主になります。それぞれ学年ごとの詳しい話はこちらの記事をご覧ください。
定期試験範囲をしっかりと勉強する
1、2年生では特に先取りをする必要はないです。
とにかく定期試験のたびにその範囲を理解するようにしましょう。先取りしないで良い分、テスト範囲は深く理解することを心がけましょう。
深く理解するためには
深く理解するためには、学んでいる範囲での疑問点を全てなくさなければいけません。
間違えた問題は必ず分かるようになるまで解説を読んだり、参考書を読みましょう。自分の力ではどうしても理解できない場合は、スタディサプリなどもお勧めです。
定期テスト前はテスト対策
1,2年生の定期テスト前は定期テスト対策を行いましょう。
テスト前以外は授業の復習
テスト前でないときは、授業で勉強した範囲の復習をしましょう。
授業で教えられただけでは学力はつきません。教わったことを使って自分で問題を解いて初めて学力が身につきます。
学力をつけるために、テスト前以外は問題集を使って授業内容の問題演習を行いましょう。
長期休みでは先取りより復習
長期休みではまとまって勉強する時間が取れますね。学力を大幅に伸ばすチャンスです。
塾に通っていると夏期講習、春期講習などで次の学期にやる内容を先取りしようとします。しかし、長期休みではやって欲しいのは先取りよりではなく復習です。
深い理解をするためにはどうしても時間がかかります。定期試験のたびにしっかり勉強してもやりきれない部分はどうしても出てきてしまいます。その部分をしっかりと補完するために長期休みでは復習を重点的にするようにしましょう。
中学3年生の勉強計画
次に3年生の勉強計画をお話しします。目指す高校のレベルによって変わってきますので、1つの例として参考にしてくださいね。
3年生の勉強については詳しくこちらでお話ししているので参考にしてくださいね!
春休み、1学期は先取り
先ほどお話ししたように3年生では先取り学習を行うことをお勧めします。
先取りをすると雑に勉強してしまうかもしれませんが、丁寧に勉強することを心がけましょう。
テスト前はテスト対策
3年生と言っても定期テストでは良い点数を取らなければけません。むしろ3年生の成績が1番重要なので、これまで以上に勉強する必要があります。
受験に向けて先取り学習や発展問題を解きたい気持ちは分かりますが、テスト前は定期テストに集中しなければいけません。
夏休みはひたすら演習
夏休みからはひたすら演習となります。演習でわからないことが出てきたらそこをしっかりと復習しましょう。知識の穴を埋めることを意識しましょう。
演習のやり方についてはこちらの記事で詳しく解説しています。参考にしてください。
冬休みから先は調整期間
冬休みまでには多くを終わらせ、そこから先は受験校に対して調整を行うようなイメージです。
非常に余裕を持ったスケジュールを考えていますが、実際はここまで順調にいくことは少ないと思います。そのためあらかじめ余裕の持ったスケジュールを立てておき、うまくいかない分を取り返せるようにしましょう。(実際、多くの受験生は直前まで必死に過去問を解いています)
まとめ
今回は中学生は何を勉強すれば良いのかということをお話ししました。まとめると
- 1,2年生は定期テストに向けて勉強する。普段は授業の復習
- 3年生は先取り学習。夏休みまでには3年生の全範囲を終わらせる。
- 夏より後は演習で入試に向けて学力をつける
ということでした。何を勉強すれば良いか大体のイメージはつきましたか?
実践するうえでの細かなことについては関連記事の方で解説しているのでそちらを参考にしてくださいね!
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受験で志望校に合格するためには、お子様とご両親が正しい考え方で長期的な戦略を立てること、そして入試で1点でも多く点数を取るためのテクニックを身につけることが大切です。
しかし、そういった実戦的なコツは塾では教えてくれません。
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