どうにか無理に勉強をやらせても、塾に通わせても定期テストは平均点以下。このままではまともな進路は選べない。
でももうこれ以上やれることはない!どうすればいいの? これからどのように子供の勉強に向き合えばいいの?
この記事は、子供が勉強ができないことで悩む方に向けたものです。
ネットを見ると「勉強ができない子供はいない」だとか「正しいやり方でやれば誰でも成績が上がる」だとかすごく聞こえの良い言葉が見つかると思います。
そんなのただの理想論じゃないの?
お子様を1番近くから見ている身からすると、にわかにはそんな言葉は信じられないというのが正直な気持ちではないでしょうか。そんな理想論を言われても何の役にも立たないと。
「実際、うちの子の勉強はどうなの?どうにかなるの?ならないの?」
「どうにかなるならどうすればいいの?」
それを知りたいですよね。
私は家庭教師として何をやっても成績が上がらず、半ば諦められた子をたくさん教えてきました。(家庭教師ってそういう子を教える機会が多いですからね。)
今回はそんな私から
- 勉強はできるようになるのか?
- 高校受験はどうなるのか?
- どうすれば成績は上がるのか?
- 今の何が悪いのか?
などについてお話ししたいと思います。
悩んでいる方のヒントになれば幸いです。
Contents
まず知って欲しいこと
成績は上がるのか?勉強法が悪いのか?もうどうしようもないのか?
漠然と勉強法が悪い!など言われてもよく分からないと思います。
そこでまず最初に、勉強ができない子はどういう状況にあるのか?成績は上がるのか?勉強法が悪いってどういうことなのか?
私の経験から、正直に私の考えを解説します。
勉強は才能で大体決まる
いきなりキツイことを言いますが、勉強は才能で多くが決まります。
誰でも正しい勉強で長時間勉強すればトップ校に行けるわけではありません。生まれつき、頭の良さはある程度決まっていて、成績はその才能に左右されます。
主に高校受験で問題になる頭の良さは
- 勉強を始める前の学力
- 勉強をすることで伸びる学力
として現れてきます。
頭の良い子は学校の授業をちょっと聞いただけで定期テストで80点くらい取れます。悪い子は学校の授業だけでは20点も取れないでしょう。
また、同じだけの量の勉強をしても30点も上がる子もいれば3点しか上がらない子もいます。
悩んでいる方のお子様は、たぶん後者。「あんなに勉強したのに、これしか結果が出ないの!?」という経験は何度もしてきたことだと思います。
いわゆる「勉強ができない子」というのは
- スタート地点の学力が低い
- 学力の伸びが悪い
と言い換えることができます。
才能で決まるなら勉強する必要はあるの?
努力の必要性
勉強する必要はどんな子でもあります。
確かに同じだけ勉強をしても30点も上がる子も、3点しか上がらない子もいます。
ただ、どちらも勉強をすることで成績は上がっています。
時には勉強をしても点数が変わらないこともあるでしょう。しかし、勉強をしたことで学力が下がるということは絶対にありません。
学力の伸び率が悪いので、勉強をしても無駄だと感じられることもあるでしょう。しかし、大小あれど勉強することで必ずプラスに働いています。
これが「勉強をすれば誰でも学力は上がる」と言われる訳です。少しでも上がってはいますからね。
「勉強法が悪い」ってどういうこと?
よく「勉強法が悪い」ということを言われると思います。
それについても詳しくお話ししましょう。
学力の伸びの最大値
学力の伸びには最大値が決まっています。
定期テストにして、20点から50点までしか上がらない子もいれば40点から100点まで上がる子もいます。
前の子は最大で30点上がりますが、後ろの子は最大で60点上がります。
うちの子は5点も上がらないけど。。。
最大まで学力を伸ばせていない
お子様が5点しか、または1点も上がっていない理由は、その子の限界まで学力を伸ばせていないからです。
その原因が、勉強法の悪さです。
お子様は大小あれど何点か上げられるポテンシャルを秘めています。しかし、勉強法が悪いとそのポテンシャルを発揮することはできません。
お子様は勉強のやり方が悪いせいで、5%も学力を伸ばせていません。学力の伸びの最大値が低いのに、最大限学力を伸ばせていないとほとんど学力は伸びないことになります。
「勉強法が悪い」とは、勉強のやり方が悪いせいで最大まで学力を伸ばせていない状況を指します。
私の経験上、正しい勉強法ができている中学生はほとんどいません。もともとの伸び幅が大きい子はそれでも学力は上がりますが、伸び幅が小さい子は全く上がらないように見えてしまうでしょう。
正しい勉強法で限界まで伸ばす
では正しい勉強法へ変えるとどうなるのか。
これまで限界の5%しか伸ばせていなかった学力を100%まで伸ばせるようになります。すると、成績も上がる訳です。
ただしあくまで限界値近くまで上げられるようになるだけなので、どこまででも上がるという訳ではありません。
「勉強法を変えれば成績は上がる」というのは、さらに限界近くまで学力を伸ばすことができるようになる。ということです。実際に成績は上がります。ただし、限界はあります。
どうにかなるの?ならないの?
じゃあ、うちの子はどうにかなるの?ならないの?
難しい質問ですが
「好きな高校に行くことができる」と意味では、無理です。(やってみなければ分かりません。)
「今より成績を上げることができる」という意味では、可能です。
正しい勉強法で勉強することで、自分の中のベストまで学力を伸ばすことはできます。ただ、ベストがどこにあるのかはやってみなければ分かりません。
自分のベストが目指す高校よりも上に来ているのなら合格することも可能でしょう。ベストが下に来ているのなら勉強法を変えたとしても合格は無理でしょう。
高校受験の結果がどうなるかは分かりません。ただ、今よりも成績を上げることはできます。ただ、どこまで上げることができるかはやってみないと分かりません。
子供との向き合い方
学力を伸ばすためには子供にどう向き合えばいいの?
では勉強ができない子にはどのように接していけばいいのか。いつも私が意識していることも含めてお話しします。
正しく学力を把握する
まず初めに、お子様の学力を客観的に正しく把握することから始めましょう。
あまりに点数が低いと直視できないこともあると思います。しかし、それでは前進することができません。辛いですがお子様の成績がどれくらいなのかを把握しましょう。
学校の定期テストの結果で十分ですし、模試を受けてもいいと思います。
逆にお子様の成績を低く見積もり過ぎてしまう方もいます。
例えば偏差値45を取ってしまった子。確かに偏差値70などが当たり前の人から見れば考えられないくらい低い偏差値ですが、全国的に見ればそんなに悪くありません。(上位60%くらい?)ご両親が高学歴だったりご兄弟の成績が良いとそういうこともあります。
前進することに注目する
正しい勉強法で一生懸命子供に勉強をやらせても、ほんの少ししか成績が上がらないことも。(定期テスト200点→210点など)時には変わらなかったり、下がることもあるかもしれません。
先ほど話したように、学力の伸び幅には個人差があり、勉強ができない子は総じて伸びにくいです。
そのためすごく手をかけて指導してもほんの少ししか点数が上がらないこともよくあります。「なんでこんなにやったのに。。。」という気分になってしまうことでしょう。私もよくあるのですごく分かります。
どれだけ伸びるかは個人差があるので、どうしようもありません。
どれくらい伸びたか、ではなく「前進したかどうか」で考えるようにしましょう。 少しでも成績が上がれば、それは大きな前進です。 前進を積み重ねれば、いつの間にか大きく学力は伸びています。
例えば定期テストでは、特に最初は思ったより上がりません。数点ぐらいです。でも次の定期テストでも数点上げて、次のテストでも上げればいつの間にか結構な点数が上がってます。
その子のペースで勉強する
これは勉強法の話になるのですが、勉強ができない子で大切なのはその子のペースで勉強させることです。
勉強ができない子は、ゆっくりと時間をかけて少しづつ覚えていく必要があります。
それなのに、効率よく短い時間で覚えさせようとするとどうなるか?もちろん、何も覚えられません。
1時間で100を教えようとすると何も身につきません。つまり得たものは0です。
1時間で1を教えようとすると1が身につきます。つまり、さっきの場合より学力は伸びています。
1時間で1を教えようとするのは傍から見ればイライラしますし、受験までに間に合いそうにないので焦るでしょう。
だからといって早いペースで学ばせようとすると何も身につきません。その子のペースでゆっくりと勉強をすれば、遅くても前進します。これが積み重なって大きな学力となるんです。
お子様のベストを目指そう
目指すべきはお子様の中のベストです。
ご両親としては、名のある進学校に合格して欲しいでしょう。聞いたことのない高校しか選べないと不安になってしまいますよね。
ただ、どうやってお子様の学力の伸びには限界があります。
不可能な高校を狙おうとしてもお互いに苦しむだけです。
常に考えるのは、その子のベストです。あまり高望みをせず、周りの子と比べずにのんびりとやっていきましょう。
お子様のベストを目指して、1歩1歩前進していることに注目しながら、限界まで学力を伸ばしましょう。
正しい勉強法とは?
正しい勉強法って何なの?
正しい勉強法とは、「勉強した分知識がつく勉強法」の事です。当たり前なようですが、実はみんな全然できていないんです。
勉強法については他の記事で色々とお話ししているのでそちらも参考にして頂きたいのですが、特に勉強ができない子に向けた勉強の大原則をお話ししたいと思います。
間違い直しに時間をかける
問題をバーッと解いて、丸付けをして終わり!
こんな勉強法をしていませんか?もししているのなら、全く時間を無駄にしていると言えます。
学力がつくのは勉強の中でも間違い直しをしているときです。
勉強というのは、解けなかった問題を解けるようにすることです。問題を間違えた後に「なんで間違えたんだろう。。。へぇ~、この問題はこうやって解くんだ!解き方を覚えておこう!」と思うことで初めて学力がつきます。間違い直しをして初めて学力がつくのです。
それなのに、問題を解くことだけに力を入れて解きなおしをしない中学生が多すぎます。これが勉強法の中でも最大の間違いです。
勉強は必ず間違い直しに時間を使うようにしましょう。
分かるようになるまでじっくりと時間をかける
「解説を読みましょう!」と言っても、問題集の解説をバーッと読んで終わらせる子もいます。
本当に解説をパッと読んだだけで理解できたのでしょうか?
分からないことを、分かるようにすることには時間と手間がかかります。面倒くさいし、時間もかかるから適当に終わらせて分かった気になる子が非常に多いです。
ただ、分かった気になるだけでは何の意味もありません。
時間がかかっても、面倒でも、分かるようにしなければいけません。
特に勉強ができない子には、時間をかけて丁寧に丁寧に勉強を進めていかないと分かることは増えません。勉強ができない子は、その手間と時間をかけないため「勉強したのに成績が上がらない」という負のスパイラルに陥ってしまいます。
時間をどんなにかけてもいいので、理解したことを1つずつ増やしていきましょう。
反復、反復、反復
成績が上がらないから、色々な問題集を買って試したり、塾を変えたり、進研ゼミやZ会を始めたり。様々なことを試そうとしていませんか?
それもやめましょう。というのも、学力は同じものを繰り返し繰り返し解いていく過程でつくからです。
問題集を1回解く。これでは知識はほとんど身につきません。
同じ問題集を、2回、3回、4回、5回と解けば解くほど段々と身につく知識の量は増えていきます。
反復練習によって学力がつくので、結果が出るには時間がかかります。例えば、進研ゼミを始めたのならすぐにやめるのではなく、送られてきたテキストを3回解くようにしましょう。そうして初めて結果が出てくるのです。
定期テスト対策から変えてみよう
正しい勉強法を実践してみたいけど。。。いつから、どうやって?
正しい勉強法に変えるタイミングとしては、定期テスト対策がお勧めです。
定期テストは大切ですし、勉強法を変えた結果がすぐに点数として表れます。
定期テストは3年間で14回しかないので、必ず次の定期テストから変えるようにして下さい!
やり方は、定期テスト対策講座で解説しています。この講座では
- いつから定期テスト対策を始めるのか
- 何を勉強すれば良いのか
- どのように予定を立てるのか
- 毎日の勉強の進め方
- 各教科の勉強のポイント
などなど、これまで100%生徒の定期テストの点数を上げてきた私の経験を全て詰め込んだテスト対策法です。
書いてあることを実践するだけで、お子様の限界まで点数を上げることができますよ!
アザラシ塾は家庭教師の管理人がたどり着いた本当に結果が出る定期テスト対策や高校受験対策を伝えるブログです。このブログを見た1人でも多くのお子様の成績を上げることを目指しています。
TwitterとLINEより最新情報や季節ごとのお役立ち情報をお伝えしています。
合格率100%!
高校受験合格の秘訣を教えます
塾だけで合格できますか?
家庭教師としてこれまで指導してきた子を全員志望校に合格させてきました。
受験で志望校に合格するためには、お子様とご両親が正しい考え方で長期的な戦略を立てること、そして入試で1点でも多く点数を取るためのテクニックを身につけることが大切です。
しかし、そういった実戦的なコツは塾では教えてくれません。
塾に通って言われるまま勉強をするだけでお子様は志望校に合格できそうですか?
対策講座でお教えする全ての内容は今のままでは届かないワンランク上の志望校への合格を後押しするでしょう。
合格率100%の指導の秘訣をお教えします。