内申点が高校受験において重要なことが分かっている分、お子様の内申点が悪いとどうなってしまうのかと不安になってしまいますよね。
「志望校は今のままで良いのか?」
「当日のテストで良い点数を取ればいいと聞くけど本当にそうなのか?」
知りたいことがたくさん出てくると思います。
そこで今回は、内申点が低い場合高校受験はどうなってしまうのか、何をするべきなのかをお話しします。
Contents
高校受験への影響
1番気になるのが、高校受験がどうなってしまうのかですよね。
全ての入試に影響があるわけではなく、影響が大きい入試、まあまあ大きい入試、影響がない入試があります。
公立、私立共に推薦入試はまず無理
推薦入試は公立、私立共に内申点が低いと合格はまず無理でしょう。
推薦入試は内申点への依存度が非常に高い入試です。そもそも足切りを超えていなければ出願することさえできません。
公立の推薦入試も倍率が非常に高く、高い内申点を取っていても落ちるのが当たり前という世界です。内申点が低い場合には当然合格は望めません。
公立の一般入試は大きなハンデ
公立の一般入試では本番のテストでかなり良い点数を取れば合格することができます。
公立高校の一般入試の合否は内申点と本番のテストの点数の合計で決まります。そのため、内申点が低くてもテストで挽回すれば合格はできることになります。一応。。。
テストで良い点数を取ればいいのならよかった!
そう思われるかもしれませんが、現実は想像よりも厳しいものです。
内申点が低いハンデは思っているよりも大きい
例えば東京都は内申点:テストの点数=3:7の合計点で決まります。
この比率だと、大体内申点1点分は当日のテストにして1,2問分になります。
内申点が悪い中で合格するということは、この差分をみんなより多く正解するということになります。みんなより内申が5低いなら、8問ほど多く正解しなければいけません。
内申点が低い子は学力も低い
何人もの受験生を見ていると「学力はあるけど、内申点が低い」だとか「塾の勉強はちゃんとやっているけど、学校は適当にやっている」といった言い訳を聞きます。
内申点のほとんどは定期テストの結果で決まるので、内申点が低いということは定期テストの点数が低いということ。定期テストは基礎レベルの問題が中心なので、定期テストで点数が取れていないということは基礎問題さえ解けない学力であるということです。
生活態度が悪いだとか、先生に嫌われていて1つの教科だけ成績が悪いということはあるかもしれません。しかし、常に内申点が低調というのは紛れもなく学力不足を意味します。
学力不足が原因で内申点が低い子が、入試本番のテストで小さくない差を挽回できるでしょうか?
実際に、私の生徒でも内申が低くても大逆転!という例は見ないですね。
結論:公立の一般入試もかなり厳しい
まとめると、内申点が低いと公立高校の一般入試も合格することはかなり厳しいです。
中学や塾の先生などの教育関係者が口をそろえて「内申が大切」と言うのは、上で話したような理由があるから。同じ公立高校を志望する人たちの間で学力的な差はほとんどありません。そうすると内申点の差が致命的なものとなってしまうのです。
私立の一般入試は影響なし
私立の一般入試は内申点の影響を受けません。当日のテストの点数だけで決まります。
私立の入試はテスト一本勝負がほとんど。内申点がどんなに低かろうが、テストで合格点を上回れば合格できます。
高校受験で合格をつかむためにやるべきこと
成績が出てしまったらもう変えることはできません。では、内申点が低かった場合何をすればいいのか?
この章では受験に向けて何をするべきなのかをお話しします。
1.情報を集める
まず情報を集め直しましょう。
- 今の内申ではどこら辺の公立高校が狙えるのか
- 学力的に私立高校だとどこら辺が狙えるのか
- それぞれの高校での内申点の扱いはどうなっているか
などです。
2.進路を考え直す
集めた情報をもとに進路を考え直しましょう。
公立を下げるか、私立を狙うか
悩むポイントは2つになってきます。
- 公立の志望校をどうするか
- 私立を狙っていくか
お子様と、中学の先生や塾の先生の話も聞きながら良く考え直しましょう。
公立高校をそのまま目指すときはよく考えて
「内申点が低くても、ずっと憧れていた高校だし志望校は変えません!当日のテストでどうにかします!」という結論になるご家庭も多いです。
もちろんその決断に問題はありませんが、よく考えてから決めるべきです。
正直、受かる可能性は低く第2志望以降の高校に進学する可能性が高くなります。
第2志望以降に進学しても全然いいのならそれでも構いません。ただ、実際に通ってみて問題が生じそうな場合は、公立の志望校はよく考えましょう。
- 学費
- 通学時間
- クラブ活動
- 大学進学
などですね。
3.志望校に合った勉強を始める
志望校を考え直したら、その志望校に合った勉強を始めましょう。
もし私立だけに絞るのなら3科目の勉強だけをすればいいことになります。
残された時間は多くはありません。効率的に時間を使っていきましょう。
内申点が低い場合の私の意見
高校進学は誰でもできる
高校は義務教育ではないものの、望めばどこかしらの高校には入学できるというのが現状です。
ただ、その後のことまで考えるとできれば全日制の高校には進学しておくことをお勧めします。(退学率なども大きく違います。)
公立高校はレベルを下げるべき
私は生徒に、内申点が低い場合は公立高校のレベルを下げることを提案します。それも少しではなく、確実に受かるところまで大きくレベルを下げさせます。
あえて強く言いますが、内申点が足りていないと公立高校は本当に受かりません。
「受からないと思いますが受験しますか?」と聞くと、ほとんどのご家庭では絶対に「少しでも受かる可能性があるのなら受験します」と言います。気持ちは分かりますよね。
しかし私の経験上、内申点が基準とされる値より3以上低い子で受かった子は見たことがありません。
公立高校に進学したいのなら、現実的に合格できる高校を受けなければ私立に行くことになります。勇気をもって、志望校を下げてことも考えて欲しいと思います。
内申点は簡単に上がります
ここまで暗い話ばかりしてきましたが、お子様の3年生の2学期の成績が出た後でなければこんなことで悩む必要はありません。
まだチャンスがあるのなら次の学期から内申点を上げれば済む話です。
そんな簡単に内申点は上がらないんじゃないの?
内申点は間違った方法ではどんなに努力しようとほとんど上がりません。
しかし、正しい方法に集中して取り組めば次の学期から内申点を上げることは可能です。こちらの記事で私が家庭教師として生徒の内申点を上げる方法を解説しているのでぜひ参考にしてみて下さいね。
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合格率100%!
高校受験合格の秘訣を教えます
塾だけで合格できますか?
家庭教師としてこれまで指導してきた子を全員志望校に合格させてきました。
受験で志望校に合格するためには、お子様とご両親が正しい考え方で長期的な戦略を立てること、そして入試で1点でも多く点数を取るためのテクニックを身につけることが大切です。
しかし、そういった実戦的なコツは塾では教えてくれません。
塾に通って言われるまま勉強をするだけでお子様は志望校に合格できそうですか?
対策講座でお教えする全ての内容は今のままでは届かないワンランク上の志望校への合格を後押しするでしょう。
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