「長期休校で子供の学力低下が心配」という声をよく聞きます。
しかし、普段から正しく勉強に向き合えている子なら2カ月程度の休校で学力が落ちる心配をすることはありません。
この2カ月の休校で大きく学力が低下するようであればこれまでの勉強への取り組み方に問題があると私は思います。
勉強は学校や塾でとりあえず授業を受けて宿題をやることではありません。自ら考え、自ら進めていくものです。その意識があればこの休校でも学力の低下は起こり得ないからです。
そこで今回は、勉強への取り組み方について考え直してほしいことを2つお話ししたいと思います。
この休校は勉強・教育への姿勢を見直す良い機会です。これを機に今後の勉強への取り組み方を考え直しみることをお勧めします。
勉強への取り組み方を変えればこの長い休校でも学力が下がるのを防ぐことができますし、休校明けからは他の子と差をつけることができますよ!
Contents
1.勉強は自分で進めるもの。学校や塾に依存すべきではない
どうして学校や塾が休校になると学力が下がる子には問題があると言えるのか?
それは、休校時に学力が下がる子は学校や塾に依存し過ぎているからです。そもそも勉強とは自分で進めるもので、中学や塾は勉強を進める手助けをしているだけ。その感覚が間違っていると言えます。
学校や塾に依存しすぎ
みなさん、学校や塾に依存しすぎです。
「学校に行って授業を受け宿題をやり、平均点ぐらい取れればいい」「あの塾に入れて宿題をやってくれれば安心」こんなことを考えていませんか?
その姿勢は間違っています。勉強は何をすればいいか考えながら自分で進めていくものです。
でも勉強の経験が少ない中学生にとっては1から考えて進めるのは難しいですよね。だから中学や塾からアドバイスを貰っているのです。
それがいつの間にか勉強は学校や塾から言われた通りにやるものという考えになってしまいました。しかしそれは間違っています。
勉強の基本は自分で進めること
勉強は自分で進めるものです。なぜなら勉強とは自分の知識を増やしていく行為だからです。
何も考えずに言われた通りにやる。これは勉強ではなくただの作業です。
自分から学ぶ方が効率的
でもどうして自発的に学ばないといけないの?塾に言われたままやる方が楽じゃない?
自発的に学ぶことは受け身で学ぶよりも効率的だからです。
一見、何も知らない中学生が勉強する内容を考えるよりはプロに言われたことをやる方が効率的と思うかもしれません。
でも学校や塾の授業や宿題はみんなに向けて出されるものです。一人一人は暗記力、得意不得意、集中力、勉強に使える時間、解くスピード、何もかも”みんな”とは違います。
当然、自分に合ったことを勉強していく方が効率的なわけです。
優秀な子は自分で勉強をしています
実際にトップ層の子はみんな必ず自分で勉強を進めています。
トップの高校に近づくほど学校は勉強以外のことを学ぶ場になります。受験に役立つ授業はほとんど行いません。
なぜなら勉強は自分で進めるものだからです。1から自分で進める力があるので学校は何も言いません。
そして塾は教材を貰って質問をする場所になります。必要ないと思った授業には出ません。意味がないからです。
このようにトップの子は自分で勉強を進めながら適宜学校や塾を利用しています。その姿勢が効率的な勉強に繋がり、圧倒的な結果を出すわけです。
具体的に変えること
とは言っても何を変えていけばいいの?
まず「自分が勉強を進める」という意識を持ち、「今の自分には何を勉強する必要があるのか?」を常に考えましょう。具体的には
- 今、自分に足りていないものは?
- いつまでに何を終わらせるのか?
- 何を解くのか?
- 学校や塾は使えるか?
- 勉強に使えるものはないか?(参考書や映像授業など)
こういったことを考えるようになるはずです。
最初は難しいと思うので学校や塾から言われるままに勉強していても大丈夫です。少しづつ自分に必要なものを選んでいけるようにしましょう。
2.勉強は知識をつけること
勉強とは知識を増やすこと、自分の知らないことを理解することです。
ただ授業を受けたり問題を解くことは勉強ではない
学校や塾で授業を受けて問題を解くこと。これは勉強ではありません。知識をつけてはじめて勉強をしたことになります。
しかし、多くの子は授業を受けたり問題集を解くことが勉強だと勘違いしてしまっています。
多くの子は勘違いしている
例えば次の定期テストのために英語の過去形を勉強するとしましょう。
多くの中学生はとりあえず問題集を1周解いて終えることでしょう。
しかし、問題集を1周解いたところで知識は身についているでしょうか?身につく子もいれば、ほとんど身につかない子もいます。一部は覚えたけど、一部は覚えきれていないでしょう。
それなのに1周解いただけで満足して勉強を終えてしまいます。なぜなら彼らは問題集を解くこと自体が勉強だと思ってしまっているからです。
すると本人は勉強をした気でも、良い点数が取れない状況になってしまいます。
知識をつけることを目的に勉強しよう
対して、結果を出している子はみんな知識をつけることを目標に勉強しています。問題を解くかどうかではなく、知識をつけられたかどうかを目標にしています。
例えば英語の過去形の勉強では、
- 問題集を1周解いてみる
- 分からなかったところを参考書を読んだり質問したりして解決する
- 確認のため間違えた問題を解きなおす
ということをするわけです。問題集に載っていることを覚えようとすると必然的に間違い直しや解きなおしに時間を割くことになります。
これからはこのように知識をつけることを目標にして勉強をするようにしてください。何をするか、何時間机に向かうかなんてどうでもいいんです。何を覚えられたかだけを考えるようにしましょう。
おわりに:勉強の自発性を取り戻そう
いつの間にか勉強は人から課されるもの、言われた通りにやるものになってしまいました。
それがこのコロナによる休校で「学校や塾がないと学力が低下する」という意見に表れているのだと思います。
しかし、勉強は自発的に行うものです。自分で何を学ぶかを考え、自分に合ったやり方で知識をつけるものです。
この自発性こそが効率的に勉強し、上を目指すためには必要になってきます。もちろん受験勉強の話に限らず、生きていく上でも大切です。
ぜひこれを機に”学ぶこと”について考え直していただければと思います。
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