高校受験を受ける前にはいくつかの模試を受けると思います。その際に出されるのが偏差値です。
「自分の偏差値は60で、志望校の偏差値は58だから~」というような会話をよくすると思いますが、偏差値って何か分かっていますか?
ネットで偏差値を調べている方のほとんどは偏差値のことを間違って理解しています。
間違って理解していると正しく自分の学力を把握できずに、受かりもしない高校を目指してしまったりします。
”高校受験 偏差値”と調べて出てくる高校の偏差値の一覧を見ても全く意味がないんです。自分が受けた模試の会社が出した偏差値を見なければいけません。
ドキッとした人はいませんか?そこで今回は正しい偏差値の見方を塾講師として働いていた管理人がお教えします。
- ネットで高校の偏差値について調べている方
- 偏差値を正しく理解している自信がない方
- 子供の高校受験を控えている方
Contents
偏差値とは?
偏差値とは、
同じ模試を受けた人たちの中で自分の結果がどれくらいかを示す指標
です。少し抽象的ですので分かりにくいかもしれません。
要するに、同じ模試を受けた人と比べてあなたはよくできていますよ、あまりできていませんよっていうことを数値化したものです。偏差値50が平均で50を超えていたら平均よりできている、50を下回っていたら平均よりできていないってことです。数値が50より離れるほど平均よりよくできているということになります。偏差値70とかは平均点よりものすごく高い点数を取れてますよってことになります。
”同じ模試を受けた人と比べて”というところが大切です。
偏差値はこうやって決まる
偏差値は以下の2つの要素から計算されます
- 自分の点数
- 同じテストを受けた人達の得点状況(平均点、高得点を取っている人が多いか少ないかなど)
自分の点数だけでなく周りの人のどれくらい点を取れているかが関係してきます。なので偏差値は次のようなものの影響を受けます。
- 自分の学力
- 受けた模試の難易度
- 一緒に受けた人のレベル
【重要】偏差値は同じ模試を受けた人の平均から出される
ここで一つ覚えて欲しいのは、偏差値は同じ模試を受けた人達の平均点から計算されるということです。相対的なものなんです。
なので、同じ模試を受けた人の平均点が20点だったら自分が20点を取っても偏差値は50です。平均点が90点だったら90点を取っても偏差値は50です。
偏差値は自分の結果だけによって決まるものではなく、周りの子の結果によって決まります。周りの結果は問題の難易度や周りの生徒のレベルによって異なります。そのため模試によって偏差値は全く違うものになります。
偏差値は受ける模試によって異なる
”高校受験 偏差値”と調べて出てくる偏差値一覧が微妙に違っていることに気づかれた方も多いと思います。それは偏差値を出す基準になった模試が違うからです。
模試によって、テストの難しさと受ける人達のレベルは異なります。簡単なテストを出す模試もあれば、難しいテストを出す模試もあります。受験者のレベルが低い模試もあれば高い模試もあります。
そのため受ける模試によって偏差値は変わってきます。A模試では偏差値60だったのに、B模試では偏差値40だったということもあると思います。
それはB模試では周りのレベルが高く、平均点を下回ってしまったからです。
高校の偏差値は自分が受けた模試会社が出したものを参考にしてください。
受験校に合わせた模試を受けよう
模試は受験校に合わせて受ける必要があります。
偏差値が高い高校を目指している子は駿台模試などのテストの難しさも受験者のレベルも高い模試を受ける必要があります。なぜなら、簡単な模試を受けてもそういった高校を目指している子は満点近くを取ってくるので差がつかないからです。
逆に偏差値が低めの高校を目指している子は進研模試やVもぎなどのみんなが受ける模試を受けましょう。駿台模試などの難しい模試を受けてもほとんど点が取れずに差がつきません。
簡単な模試で難関校の偏差値を超えていてもあまり意味はありません。難しい模試を受けましょう。
皆が誤解している偏差値の話。Q&A
偏差値について多くの方が誤解していることをお話しします。もし自分に当てはまることがあったら正しい知識を身につけましょう!
A模試とB模試で偏差値が違うんだけど、どっちを信じればいいの?
偏差値は同じ模試を受けた人の得点状況によって変わってきます。A模試とB模試では受験者のレベルが大きく異なるので自分の偏差値が変わってきたのでしょう。
どちらを参考にするかは自分が目指す高校のレベルによって決まります。レベルが高い高校を目指すなら周りの受験者のレベルが高い模試、つまりあなたの偏差値が低い模試の方を参考にするといいでしょう。
その際に必ず受けた模試会社が出している高校の偏差値を参考にするようにして下さい。
ネットで調べた高校の偏差値を超えてれば合格できるの?
それは大きな間違いです。必ず自分が受けた模試会社が出している高校の偏差値を参考にしてください。
また高校の偏差値とはこの偏差値を超えている子は例年80%以上受かっているという基準で出されています。超えていれば必ず受かるというわけでも下回っていれば落ちるというわけではありません。1つの判断基準として利用してください。
ネットで出てくる高校の偏差値はどう見ればいいの?
”高校受験 偏差値”と調べるとこのサイトが一番上に出てきます。
この偏差値の数字に意味はありません。自分の偏差値と比べても何の意味もありません。
自分が受けた模試会社が出した偏差値を参考にしましょう。せいぜい高校同士の難易度の上下関係が分かるくらいです。(それも参考にならないことが多いですが)
どうして受験校によって受ける模試を変えなきゃいけないの?
それは模試によって合格判定の精度が異なるからです。
正確に合格判定をしたい場合、偏差値が高い高校を目指す人は難しい模試を、一般的な高校を目指す人は皆が受ける模試を受けましょう。
例えば、”高校受験 偏差値”と調べて1番上に出てくるサイトの偏差値一覧では
- お茶の水女子大学附属高等学校
- 開成高等学校
- 筑波大学附属高等学校
- 筑波大学附属駒場高等学校
の4校が偏差値78となっています。
それに対しSAPIX模試(受験者のレベルが高い)の偏差値では
- お茶の水女子大学附属高等学校 →偏差値55
- 開成高等学校 →偏差値64
- 筑波大学附属高等学校 →偏差値61
- 筑波大学附属駒場高等学校 →偏差値66
となっています。めちゃくちゃ違いますよね。
これは難しい模試では頭がいい人たちの間でも差がつくからです。上の4校はトップ校ですので目指している子は公立中学ではみんなトップだと思います。そのため皆が受ける模試を受けてもほぼ満点を取るので差がつきません。しかし難しい模試を受ければ差がつくので偏差値にも差がついてくるんです。もちろんSAPIX模試の方が正確に判定が出ます。
まとめ
一番伝えたいことは
偏差値は自分が受けた模試のものを参考にしましょう。
ということです。”高校受験 偏差値”と調べると1ページ目に高校の偏差値一覧がバーっと出てきますが、あれには何の意味もありませんからね。皆があれを参考にしていると思うと心配です。
必ず自分が受けた模試会社が出した偏差値を参考にしてくださいね!
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