勉強法・勉強のコツ

中学受験失敗。公立中学か、滑り止めの私立のどちらに進学すべき?

親の悩み

全身全霊で臨んだ中学受験が大失敗に終わってしまった。ショックでなかなか立ち直れないと思いますが、進学先の中学を選ばなければいけません。

幸い滑り止めとして受けた私立中学は受かっているもの、「半端な私立中学なら地元の公立中学へ」と決めていた方も多いでしょう。

でもいざ進学先を考えると、「やっぱり私立中学の方が良いのではないか」と悩んでしまいますよね。

実際、受験の最終目標である大学受験のことを考えると公立中学に進学することと私立の中高一貫校に進学することは一長一短と言えます。

私は公立中学→中間一貫校に高校から入学という経路をたどったので、双方のメリット、デメリットを身をもって体感しています。ぜひ進学先を決める前に、私のお話を聞いてもらえればなと思います。

そこで今回は、私立の中高一貫校に進学することと地元の公立中学に進学することの比較したメリット、デメリットをお話しします。

進学先を決めかねている方はぜひ参考にしてみて下さいね!

中学受験で失敗しても良い理由

今は中学受験に失敗したショックで前を向けないことでしょう。

ただ長い目で見れば、中学受験での成功・失敗というのは大きな問題ではありません

受験戦争の最終目標は大学受験であり、最終的に良い大学に入ればそれまでの経路は全く関係ありません。そして、中学受験で進学校に入ることだけが名門大学へのルートではないのです

親としては中学受験で名のある中高一貫校に入学して、校内で上位を維持し、スムーズに名門大学に入学という理想を持たれるかと思います。しかし、本当にそのようなエリートコースを取る子は多くはありません。誰もが困難な状況を1度は迎えます。(中学受験に失敗。高校受験に失敗。浪人などなど)

  • 中学受験が上手くいかないなら、高校受験も大学受験も上手くいかない。
  • 中学受験は親が9割と言われるので、子供の受験が失敗したのは親のせい。

そのような陰鬱な気持ちになってしまうかもしれません。しかし、ただ1度上手くいかなかっただけで落ち込む必要は全くないのです。

これから大学受験まで、1回か2回のチャンスがあります。今回の失敗は大きな経験であり、失敗を生かして上手くやっていけば必ず良い結果は出ます

あまり落ち込まず、これから来たる新たな環境で成功できるように策を練っていきましょう!

高校受験でリベンジ?中間一貫で大学受験でリベンジ?

端的に今抱いている悩みは、「地元の公立中学に行かせて、高校受験でリベンジするべきか?それとも私立の中高一貫に行かせて大学受験に専念すべきか?」ということですよね。

その答えは、お子様と受かっている私立中学に依るとしか言えません。私立の中高一貫校と公立中学を比較するとそれぞれ良いところ、悪いところがあり、お子様の受かった私立中学のレベルや性格にも依って変わってきます。

そこでまず、公立中学に進学することと私立の中高一貫校に進学することのメリット・デメリットを考えていきましょう。

公立中学に進学する選択

公立中学のメリット

1.高校受験ができる

1番大きなメリットは高校受験で新たにどんな高校でも狙えるということです。

高校受験は中学受験よりも難易度が低いので、3年間コツコツ勉強すれば中学受験では届かなかったような名門校に合格することができます。

特に早慶などの大学付属高校に進学したい場合は高校受験をすることをお勧めします。

管理人
管理人
私は中高一貫校に高校から入学しました。同じく高校から入った子には中学受験で落ちたのでリベンジしたという子も結構いました。

2.公立中学の良い雰囲気

主観的な話ですが、公立中学のアットホームな雰囲気は魅力的だと言えます。

言い表すのは難しいですが、地元の中学生が集まる公立中学は飾らない、居心地の良い雰囲気があります。部活も盛んな中学が多く、勉強だけでなく部活で学校生活を楽しむこともできます!

管理人
管理人
勉強が全てではありませんからね。中学生活を楽しむことも大切です。

3.多様性

中学生活は私立に比べると様々な背景の子が集まるので、人付き合いを学ぶことができます。

私は高校からいわゆる名門進学校に入って、大学もいわゆる名門に進学しました。高校以降の同級生はみんな育ちが良いし、真面目です。もちろんみんなそれぞれ個性があるんですが、基本的に真面目で考え方も似ています。

それに対して公立中学は、学歴で言うと中卒になる子もいるし、高卒になる子もいるし、名門大学まで進学する子も結構います。もちろん学歴だけでなく考え方や言動など、自分では理解を超えてることもしばしば。

もし私が中学から私の通った中高一貫校に進学していたら、たぶんそういう子と接することはなく、狭い世界で常識ができあがっていたのだと思います。

管理人
管理人
今でも私は中学の3年間が1番自分を成長させたと思っています。特に部活動は代えがたい貴重な経験でした。

公立中学のデメリット

1.大学受験が不利

公立中学に進学する1番のデメリットは、高校受験をしてから大学受験をすると不利であることです。

中高一貫校の子は、中高の6年間をかけて大学受験をしています。それに対し高校受験をすると、高校の3年間しか大学受験に使えません。圧倒的に不利になります。

私が高校に入ったころには、中学からの子は高校の勉強が終わってました。しかも私は高校受験が終わって1年間は勉強する気になれなかったので、圧倒的に遅れて大学受験勉強をスタートすることになりました。

管理人
管理人
偶然私はどうにかなりましたが。めちゃくちゃ大変でした。


実際、東大生や医学部生で公立中学出身の子は驚くほど少ないです。

2.公立中学の悪い雰囲気

公立中学には色々な子が集まる分、悪いこともあります。

具体的にはしょうもない理由でいじめがあったり、、、しょうもないことで喧嘩になったり、、、笑

管理人
管理人
偉そうに聞こえると思いますが、公立中から進学校に進学すると「人の良さ」に驚きます。

これは多様性というメリットと表裏一体ですね。私は色々な人と接することのできたメリットの方が大きいと感じていますが、合わない子が多かったのも事実です。

私立の中高一貫に進学する選択

私立の中高一貫校に進学する選択について考えたいと思います。この場合はあまりレベルの高くない中高一貫校に進学する場合について考えます。

私立の中学に進学するメリット

1.大学受験が有利

中高一貫校は、6年間を使って大学受験の準備ができるため圧倒的に有利です。

高校受験をすると高校生の3年間しか大学受験に使えませんが、中高一貫校に入れば倍の6年間も大学受験対策をすることができます。

年々大学受験は熾烈になっており、中学1年生から大学受験を見据えた勉強をする子も増えているように感じるので、中高一貫校に進学するメリットも益々増していると言えます。

早めに中学の勉強を終わらせて、中学生のうちから高校生の勉強を始めていけば、そりゃ有利になりますよね、、、

管理人
管理人
実際、難関大学に入学する子の多くは中高一貫校出身です。私は公立中学出身でしたがかなり珍しい方でした。

私立中学に進学するデメリット

1.私立の一様な雰囲気

私立の中間一貫校は、自分と似た環境で育った子たちが集まりやすいように感じます。

居心地は良いのかもしれませんが、色々な特徴を持った子から刺激を受ける方が楽しくないのかな?と思ってしまうのは私だけでしょうか。

高校、大学は学力的に同じレベルの子たちと一緒にいたので、基本的に考えは似ていました。(常識と感じることが同じ)居心地は良かったですが、面白いことは起きません。

管理人
管理人
同窓会をしても、みんな同じ大学で同じような進路をたどっているので面白くはないですね笑。

実際にこの点は人によってはメリットともデメリットとも受け取れるでしょう。私はつまらないと感じてしまうのでデメリットとさせてもらいました。

2.6年間も勉強のモチベーションを維持できない

6年間の長い間も勉強のモチベーションを維持することは楽ではありません

みんなの勉強への意識が高い進学校なら良いのですが、そこまで勉強の意識が高くない中高だと、自分だけ勉強のモチベーションを保つのは簡単なことではありません。

周りの子に合わせて勉強しなくなってしまうと、大学受験に有利な中高一貫と言えども大学受験は厳しくなってしまいます

3.学費

6年間私立高校に通うことになると、学費の負担も大きなものに。実際は塾代もプラスしてかかってくるので必要な費用は大きくなります。

結局大学受験を考えるとどっちが良いの?

それぞれの選択について私の考えをお話ししましたが、大学受験のことだけを考えると

勉強のモチベーションを保てるなら
中高一貫校。
保てないなら高校受験で進学校を狙う。

という選択が1番だと私は考えています。ただいくつか注意すべきポイントもあります。

中学受験で大失敗した子は高校受験もあり

中学受験であまりに大失敗し、模試での学力とかけ離れた私立中学に進学するのなら高校受験をするのもありだと思います。

中学受験は滑り止めのA判定の中学まで全滅ということがあり得る入試です。中高一貫の方が大学受験に有利ではありますが、レベルを大きく下げた中学に進学するよりは高校受験をして進学校に進学するのもアリだと思います。

管理人
管理人
やっぱり入学した中高の雰囲気に合わせてしまうので、入学当初は張り切っていても段々落ちていくことに。

それよりは高校受験勉強を頑張って進学校に入学するのを狙う方が良いかもしれません。進学校だと周りも良く勉強するのでモチベーションを保ったまま大学入試を迎えることができます。

中高一貫の方が有利と言っても、難関公立高校の進学実績も非常に良いです!狙えそうなら高校受験を選択するのもアリですね。

大学付属を狙うなら高校受験

大学付属校に進学して、大学受験をせずに進学をしたいのなら高校受験がお勧めです。

その理由は、高校受験が1番楽に付属校に入りやすいからです。頭の良い子の多くは中学受験をするので高校受験は相対的に楽になります。

詳しくはこちらの記事で解説しているので興味のある方は見てみて下さい。

おわりに

今回は中学受験に失敗してしまった場合に、受かっている私立の中高一貫校に進学するか地元の公立中学に進学するかということについてお話ししました。

大学受験だけを考えるのなら上で話したような結論になりますが、大学受験が全てではないのでよく悩んでお子様に合った選択を考えてみて下さいね。

管理人
管理人
私からすると公立中学も悪くない!とは言っておきます笑

このアザラシ塾というブログでは、主に公立中学に通うお子様を持つ方向けに、中学での勉強の話や高校受験のアドバイスをしています。

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アザラシ先生
中学時代は週7回の部活をこなしながら、定期テストでは480点以上で学年1位。模試でも全国1位を取り、最難関校に合格。 塾講師、家庭教師として中学生に正しい勉強法を教えることで成績アップに導いています。
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