皆さんは志望校合格のために実力テスト等の目標得点を設定されていると思います。受験までまだ時間があるので、今の段階では、高い目標を設定しましょう!今回は、5教科480点取るためにどのような戦略が必要か、説明していきます。
いきなり480点を狙うのは難しい
実力テストでいきなり満点近い点を狙うのは、とても難しいことです。実力テスト、塾の模擬試験などを受けたことのある人は、今自分の得点が次に挙げるどのレベルにいるか確認し、より高得点を取るにはどのような対策が必要か、チェックしてみてください。戦略を立てるには、ゴール(目標、夢)と、今の自分の立ち位置について理解することが必要です。
点数のあげ方は、人それぞれ性格によりますが、個人的には、早い段階で1教科(これは今時点で好きな教科、得意になれそうな教科、手がつけやすそうな教科を選びましょう)とことん伸ばして、その教科の点数up時に得られたノウハウを他の教科に応用する手法が最も効率よく全教科の点数を伸ばせると思っています。1教科得意になったことで、勉強すれば点数を上げられるんだという自信につながりますし、他教科に取り組んでいる際も自分を信じて勉強することができます。
模試は自分の実力をチェックする上で非常に有用なものです。中3であれば夏前6月あたりから、月1ペースで受験するのがよいかと思います(それ以上頻度を増やすとテストの復習ができなくなり無駄になります)。時間配分の練習、ケアレスミスパターンの把握など、本番に役に立つ練習ができます。
5教科合計点ごとの対策
①350点以下
5教科全体的に基礎知識が不十分です。5教科いずれも、次の章の【基礎レベル】学習項目を見直し、全体的に基礎力をつけましょう。運よく得意な範囲の問題が出題されて400点以上が取れても、次につながらず、安定して得点が取れない可能性があります。
②350~380点
基礎知識が不十分な科目があるようです。苦手な科目も8割は取れるよう【基礎レベル】学習項目を見直し学習しましょう。また、テスト本番、時間配分に注意してみてください。大問1つあたりにかける時間を均等に割り振りましょう。解ける問題を確実に点数に結び付けることで、380点以上は軽くクリアできるようになります。
③380~420点
9割前後取れている得意な科目があれば、次章の【応用レベル】学習項目を見直し、満点近く得点できるよう練習しましょう。過去に受けた定期テスト、実力テストをすべて見直し、時間をかけて全て自力で解けるようにしましょう。 80点に満たない科目がある場合、【基礎レベル】学習項目を徹底的に見直してください。
④420~450点
80点に満たない科目がある場合、【基礎レベル】学習項目を徹底的に見直してください。 過去に受けた定期テスト、実力テストをすべて見直し、自分で問題を作りながら理解を深めてみましょう。9割前後取れる科目も、分野によって不得意な部分がある場合は、【基礎レベル】→【応用レベル】の順にもう一度学習してみましょう。
⑤450~480点
90点取れていない科目があれば、時間配分を見直しましょう。解けなくて悔しい問題もあるでしょうが、まずは解ける問題を全て点に結び付けるよう心がけましょう。見直しをしっかりと、ケアレスミスをなくしましょう。ケアレスミスにはパターンがあるので、自分のケアレスミスのパターンを見つけ、自分が常にそのミスをすると思って対策をたてましょう。また、基礎力はついているので、積極的に過去問を解いていきましょう。
【基礎レベル】学習項目
基礎レベル学習項目は、簡単な学習項目という意味ではありません。最も重要な学習項目と認識してください。基礎レベル学習項目をマスターした上で、問題を解く練習をするといろいろな問題で応用力を発揮することができます。
【国語】
- 現代文:漢字、文法で自信がない部分がないか、問題集などで解きなおしする。
- 現代文:”このような”、”その”、”これ”などの指示語が何を示しているか説明しながら、現代文問題集を解きなおす。段落ごとに内容を50字程度でまとめる。
- 古文:助動詞の意味、係り結び、古語について不安な部分をなくす。
- 漢文:返り点、書き下し文、訓読文について読めないものがないか復習する。
【英語】
- 読解:英単語、英文法で不安な部分をなくす。SVOCの分解、副詞句、名詞句の整理が完璧にできるよう練習する。
- 読解:長文読解での英文を頭から訳す練習をする(きれいな日本語にならなくてよい)。
- リスニング:①音で流れてくる文章と同じ文章を目で読みながら声に出して読む。②音で流れてくる文章を聞いてあとから追いかけて声に出してモノマネする(目では読まない)。
【数学】
- 方程式:基礎的な文章題の練習をする。具体的な数字を当てはめて問題を読む。図を描いて整理する。
- 図形:相似の証明パターン、 等積変形パターンをできる限り多く吸収する(問題集などで練習問題を解く)。接弦定理、方べきの定理等、円に関係する定理を使えるようにする。
- 関数:2次関数と1次関数を図で書く練習をする(変域を意識しながら)。交点の座標、関数上の点の座標から関数の式を求める練習をする。放物線と直線内の三角形の面積を求める練習をする。
【理科】
- これまでの定期テスト、実力テストを見直し、苦手な分野、得意な分野を1~3年で学習したすべての範囲についてチェックする。
- 物理分野:図と計算式を書きながら問題を解く。公式を暗記するのではなく、なぜそうなるのか仕組みを理解する。
- 化学分野:計算問題は化学反応、計算式を書いて整理する。原理の把握が難しく、暗記しなければならないもの(炎色反応等)を表でまとめる。
- 地学分野:火山、岩石など、表を作成してまとめて覚える。天体は数学的な問題が多いので、計算問題の練習をする。
- 生物分野:暗記項目が多いので、図や表にしてまとめてストーリーで覚えられるようにする。例えば、消化・呼吸・血液などは、体の図を描きながら理解する。
【社会】
- これまでの定期テスト、実力テストを見直し、苦手な分野、得意な分野を1~3年で学習したすべての範囲についてチェックする。
- 歴史分野:鎌倉幕府、江戸幕府等、テーマごとに年表を作成し、歴史の縦の流れを抑える(年号、出来事、人物含め、なぜここでその出来事が起こったか説明できるように整理する)。
- 地理分野:各地方ごとに白地図に特徴をまとめる。なぜその地域で工業・特定の農業が盛んか説明できるようにまとめる。
- 公民分野:新聞やニュースに目を通す。中学生向け新聞なども活用する。用語だけでなく、その仕組みを図を使って整理する(”三権分立”等)。
【応用レベル】学習項目
【基礎レベル】をマスターし、問題集、模試などで練習、解いた後の復習をすることをまずは徹底させましょう(これも応用レベルの学習項目の一つです)。その上で、余力があれば次の点に取り組んでみてください。
【国語】
- 現代文、古文、漢文いずれについても、過去に解いた問題を参考に、出題文を100字程度で要約する練習をしましょう。
- 新聞の社説、コラム等を要約してみましょう。
【英語】
- 長文読解の文章題を英語で要約しましょう。
- 次のようなオンライン英会話で、リスニング問題、スピーキング問題(2022年以降出題される可能性があります)を講師に実際に出題してもらいましょう。
【数学】
- 空間図形等、相似、等積変形、円の性質、面積比などの要素を複合させた問題を練習するようにしましょう(灘、開成などの難関私立校問題過去問)。
- 関数問題については、比を使った三角形分割、面積の求め方をマスターし、等積変形を使いこなしましょう。最短長さ問題(対称移動、ミラーリング)を身につけましょう。
【理科】
- 上記の基礎レベル学習項目は常にチェックしながら(知識不足があれば随時まとめながら)、国立高校・難関私立校向け問題集を解きましょう。
【社会】
- 教科書の写真や挿絵について、注釈無しで説明できるよう練習しましょう。
- 上記の基礎レベル学習項目は常にチェックしながら(知識不足があれば随時まとめながら)、国立高校・難関私立校向け問題集を解きましょう。
応用レベル学習については、問題集・参考書選びも重要なので、後日、これについても具体的な問題集を紹介しながら、解説していきます。
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受験で志望校に合格するためには、お子様とご両親が正しい考え方で長期的な戦略を立てること、そして入試で1点でも多く点数を取るためのテクニックを身につけることが大切です。
しかし、そういった実戦的なコツは塾では教えてくれません。
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