中学から勉強するべき内容は大きく変わり、内容も難しく、勉強すべき量も何倍にもなります。
これまで何となく勉強をしてきた子も、どうやって勉強をすればいいのか分からないのではないでしょうか?
そこで今回は、中学での勉強法が分からない子やその親に向けて勉強法を1から解説します。自身の経験から生まれ、塾講師としてたくさんの生徒を合格に導いてきた勉強法です。
何もわからない方でも読んでいただければ、正しい勉強法が分かる内容になっています。正しい勉強法を身に着けることで、効率よく勉強することができるので有利に進めることができますよ!
Contents
中学の勉強の最初の目標
授業についていこう
最初の目標は、授業内容をしっかりと理解することです。
それ以上のことをしようとする必要はありません。先取り学習をしなければいけないんじゃないかと不安に思われる方もいると思いますが、大丈夫です。
先取り学習は2年の後半や3年生からで十分ですし、基本的な勉強が落ち着いてできるようになってから始めなければなりません。
何より、中学の内容は授業で扱うような基本事項をきちんと理解することが大切です。
中学の勉強は基本事項の理解が7割
中学校の勉強では何より基本事項を穴なく理解することが大切です。
学力はピラミッド状に構成されます。一番下が基礎的な学力で、その上が発展的な学力、思考力やひらめきといったものが来ると考えています。
大切なのは、下がしっかりしていないと上には積みあがらないということ。つまり、基礎的な学力がついていないと発展的な内容は身につきません。
発展的な内容とは、受験に向けた演習などのことです。3年生までの勉強がしっかり理解できていないと、演習をやっても解けませんし、身につくことも少ないです。毎年そのような生徒をたくさん見ていました。
逆に成績がいい子、難しい問題が解ける子ほど基礎が完璧です。できる子は思考力や頭の回転がすごいと思われるかもしれませんが、彼らがすごいのは基礎の完成度なんです。
そのため授業内容の理解を侮るのではなく、一番大切なものとして取り組みましょう。
しっかり理解できれば学校の定期テストの成績もついてくるはずです。
準備するもの
最低限、勉強に必要なものについてお話しします。
参考書
授業内容の復習をしている際に分からなかったことを解決するために必要です。
教科書より解説が豊富で分かりやすいので勉強の助けになります。
様々な参考書が出ていますが、選ぶポイントとしては子供が理解できるものを選ぶということです。
レベルに合わせて様々な参考書が出ているので、分からないことがあったときに参考書を見て理解できるようなものを選びましょう。
問題集
授業でやった範囲の問題集を解くことを中心に勉強を進めていきます。
各教科1冊問題集を購入しましょう。
1冊の問題集を繰り返し何度も何度も解くことが大切ですので、各教科1冊で大丈夫です。
選ぶポイントとしては解答の解説が豊富なものを選びましょう。間違えた際に成長できるかが変わってきます。
内容などはそこまで大きな差がないので気に入ったものを選んでもらって構いません。
勉強法
それでは勉強法についてお話していきます。流れとしては
- 授業の振り返り。授業内容で分からないことがなかったか確認。
- 分からいことがあったら参考書を見て理解する。
- 授業範囲の問題集を解く。
- 間違えた問題の解説をよく読んで理解する。
- もう一度問題集を解く。
- 解説をよく読む。
- ⑤と⑥を繰り返す。
授業の振り返り
まずやるべきは授業の振り返りです。
授業中にノートを取っていると思います。というか取らされていると思います。
そのノートを見ながら理解できていないところがないかどうか確認しましょう。
もし分からないところがあるなら参考書を見て必ず理解しましょう。
そもそも授業内容に分からないことがあるのなら、その授業中に解決した方がいいです。正しく授業を受けることでここの手間を省くことができ、勉強の効率を上げることができます。
授業の受け方についてはこちらの記事をお読みください。
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授業範囲の問題集を解く
授業内容の確認が済んだなら、次は実践です。
授業範囲の問題集を解きましょう。一つ一つ確かめるように丁寧に解きましょう。
問題集の正しい解き方については別の記事でも詳しくお話ししています。こちらの記事でも解説しますが、合わせて読んでもらうことをお勧めします。
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間違えた問題の解説を読んで理解する
一番大切なプロセスがここになります。問題を解くことを重要視する子が多いのですが、間違えた問題を理解することのほうが100倍くらい重要です。
まず丸付けをして、間違えた問題に必ずチェックをつけましょう。
次に間違えた問題の解説をよく読みましょう。その問題に解説がついていない場合は参考書を使って正しい答えを理解しましょう。
この際に気を付けてほしいのは、ただ答えを覚えるのではなく、どうしてその答えが導かれるのかを理解するということです。
ここの問題の答えはx=3だ!
この問題は連立方程式の問題だ。この形の連立方程式は前といた問題と同じで、その問題では代入法を使っていたので同じやり方で解けばいい。ということは2つ目の式をy=の形に変形して代入すれば答えはx=3になる!
少し難しいと思われるかもしれません。しかし実際に問題を解くうえで大切なのは解答までの思考のプロセスです。ただ答えを写すのではなく、どうしてその答えが導かれたか考えるようにしましょう。
問題集を解き直し、再び間違い直しをする
丁寧に間違い直しができたのなら、もう一度同じ問題を解き直しましょう。
これは間違い直しで学んだ内容を覚えているかどうかチェックするためです。覚えるところまで勉強をしないと意味がありません。
そのためもう1度問題集を解き直し、間違えた問題が解けるようになっているかどうか確かめましょう。
間違えていたのなら、もう一度解説を読んで理解するということを繰り返します。
繰り返し問題集を解く
最終的に全問正解できるようになるまで、問題集を繰り返し解きましょう。
問題集は一度解けば満足すると思いますが、それでは意味はありません。解けるようになるまで勉強しないと意味がないのです。
私の生徒には少なくとも3回は解くことを課していました。最低でもそれくらいはやらないと9割以上定着させることはできないと思います。
予習はいらないの?
基本的に予習はいりません。中学の授業は丁寧に教えてくれるので予習をしていなくても理解できると思います。
予習以上に復習が大切なため、時間があるのなら復習をしましょう。丁寧に上のステップの通り授業の復習をしていたら時間に余裕はないと思います。
それでも余裕がある場合は予習をしてもいいですが、まずは上のように勉強をする習慣をつけるようにしましょう。
勉強計画の立て方
では具体的にどうやって勉強を実行すればいいのかお話しします。
勉強時間を確保する
勉強時間はまとまった時間(1時間半以上)を定期的に確保しましょう。
暇なときに勉強するのではなく、毎週何曜日に何時から何時まで勉強するといった風に決めましょう。
勉強時間としては1年生や2年生の間は週5、6時間を目安に取るといいでしょう。
もちろんテスト前はもっと勉強時間を増やす必要がありますが
勉強する内容を決める
勉強する日程が決まったら勉強する内容も決めましょう。内容としては
- 前々回の範囲の問題集解きなおし
- 前回の範囲の問題集解きなおし
- 今回の範囲の復習、問題集を解く
などがいいと思います。問題集の解き直しを一気にやるのではなく、1周ずつずらして行うことで長期的な記憶としての定着が狙えます。
授業一回分で復習をすることは難しいと思います。授業数回分のまとまった範囲が終わってから復習をするといいでしょう。
定期テスト勉強
気になるのが定期テスト対策ですよね。いい点を取るのは難しいと思われがちですが、正しく勉強すれば案外良い結果を残せます。
詳しくは別の記事でお話ししていますので合わせて読んでいただくことをお勧めします。
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定期テスト勉強を始める時期
これは子供の忙しさによりますが、1か月前から始められたら余裕があります。
いい点数を取りたいのなら3週間前から始めたいですし、遅くとも2週間前からは絶対始めましょう。
定期テスト勉強に必要な教材
上で話した参考書と問題集で大丈夫です。特に問題集は、別の問題集を買うよりは1つの問題集をやりこんだほうが良いので同じものを使いましょう。
定期テストの勉強法
実はやるべき勉強は上で話した授業内容の復習と全く変わりません。
テストまでに授業範囲の問題集が解けるようになることが目標です。(全部解けるようになれば9割以上の高得点を狙えますし、9割ほど解けるようになれば7,8割以上の得点を狙えるでしょう)
ということで、実は授業内容の復習がしっかりできていれば特別なテスト勉強はいらないんです。
といっても問題集が全部解けるようになるまで何度も解くということを、授業と同じスピードで行うことは難しいと思います。また、時間がたって忘れていることも多いでしょう。
そのため、テスト前にもう1度問題集を解いて覚えているかどうか確認しましょう。間違えたら解説を読みましょう。全く同じことです。
まとめ
- 授業の復習だけでいい。
- 授業範囲の問題集を繰り返し解く。
- 間違い直しに一番時間をかける。
- 分かるようになるまで何度も解く。
- テスト勉強も同じ問題集を解く。テストまでに完璧にすることを目標に!
以上が今回のまとめになります。どんな勉強をすればいいかイメージできたでしょうか。
このブログでは中学生を応援できるように、他にも中学生の勉強について様々な記事を書いています。是非参考にしてくださいね!
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